時々迷々/「ウソ・ウソ・ウソ」
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382 名前:1/3 :2011/09/20(火) 19:03:53.83
- 既出?かも。
NHK教育・時々迷々より主人公はおしゃれで持ち物もキャラ物でそろえるクラスでも一目置かれる存在。
ある日都会から転校生が来てその地位は揺らぐことになる。
転校生は主人公の持つものよりクオリティの高いものを持っていて
クラスの子は素敵、すごい、お金持ち~と口々に褒める。苦々しい顔をする主人公。「私、最新作かってもらっちゃったんだ~」
つい嘘をついた。
「さすが主人公」「やっぱ主人公は違うね~」
「 明 日 見 せ て よ 」とクラスメイトたちは持て囃す。
嘘をついた以上持って行かなくてはいけないので、なけなしの小遣いをはたいて新作を買う。
翌日学校へ意気揚々と持って行ったら、なんと転校生はそれを上回るキャラグッズを持ってきていた。
自慢するでもなく、サラリと出してくる転校生を見ると悔しくてたまらない。「私なんてもっとすごいの持ってるもん」
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383 名前:2/3 :2011/09/20(火) 19:04:40.53
- また嘘をついた。
お小遣いはもう無いので親に前借を頼むも「小遣いの範囲内で」と却下される。
困った主人公は、嫌がる友達に縋りなんとかお金を借りて新作を買う。
しかし翌日学校へ行くとまた転校生がそれより良いものを持っている。
結果、また嘘をついてしまう。学校とは関係ないキャラ物を持っていってしまったことにより、先生に怒られてしまった。
しかし主人公はまた嘘をつく。
「わたしのじゃないです、ひろったんです」
買ったばかりのキャラグッズを先生に没収されてしまった。
借金してまで買った、新作のキャラグッズ・・・。お金は無い、でも買わなくてはうそつきになってしまう。誰も見向きしてくれなくなるかもしれない。
とぼとぼと商店街を歩いていると、おもちゃ屋の中に転校生の姿が見えた。
親と一緒だ。また何か買ってもらうんだろう。悔しい。ちょっとお金持ちだからって・・・!
物陰から様子を伺っていると、どうもおかしい。
転校生は実は普通の家庭の子で、友達を作るために親に頼み込んでキャラグッズを次々と買ってもらっていたが
結局「この間買ったでしょ」と袖にされダダをこねているところだった。
「新しいの持っていかないと、輪にはいれないし友達が集まってくれないよ!」と必死の形相。
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384 名前:3/3 :2011/09/20(火) 19:08:30.60
- 出てきた転校生に問う。
主人公「キャラグッズいっぱい買ってもらえるって自慢してたの、嘘だったの?」
転校生「だったらどうだっていうの」—なーんだ、あの子も私と同じだったんだ。—
これ以上おしゃれ番長の座を脅かされることは無い。
安堵して帰宅すると友達が家に来た。
「お母さんにお金かした事、おこられたの。すぐに返して」
仕事を終え帰宅した母が言う。
「あんた学校にキャラグッズもってってるんだって?先生から電話きたわよ。あんたそんなお金どこにあるの!」
学校へ行くと先生が言う。
「あの預かっているキャラグッズ、本当はお前のじゃないのか?」
教室で友達が言う。
「昨日言ってたキャラグッズ持ってきた?見せてよ!」どうしよう、どうしよう・・・。
おしまい。
道徳番組だからここからクラスで討論するんだろうけど
ただ見てるだけの一視聴者としては後味悪い終わり方だと思った。