ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その125 » 東京BABYLON/Vol.4「CRIME」(CLAMP)

417 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/22(木) 13:11:08.71
うろ覚えだが終盤のどんでん返し(?)が後味悪かった

とある霊能力者は、何らかの呪詛の気配を感じて調査に乗り出した。
たどり着いた先は神社。境内で、病んだ女が「犬神」を作り出そうとしていた。
犬神は、切断した犬の首を土中に埋め、その土を多くの人に踏ませる事でつくられる。
女は、作り出した犬神によって呪殺したい相手がいるので、神社に犬の首を埋めたのだった。

呪殺なんてだめだと説得しようとする霊能力者に、女は怒りながら事情を話す。
女は既婚者で、幼い娘がいた。幸せに暮らしていたが、ある日娘は変質者にいたずらされて殺された。
変質者は知能障害を持ち、そのために法的な罰を免れてしまった。
ただでさえ娘を殺されて辛いのに、その犯人はなんの処罰も受けない、その事が女を狂わせた。
法が犯人を裁かないのなら、自分が犯人を裁こう、
そうして初めた犬神作りは、素人の手によるものながら、強い憎しみによって完成されようとしていた。

その犬神でなら確かに犯人は殺せそうだが、人を殺すほどの呪いは反動も大きく、
実行すれば女も無事ではいられなかった。
霊能力者はそう言って説得するが、娘を失った以上もうどうなってもいいと女は聞かない。
なりふりかまわない女に、「あなたのそばにいる娘さんの霊が悲しんでいますよ」と霊能力者は話す。
女のそばにはずっと娘の霊が漂っていて、憎しみに憑かれている女を心配し続けている、
娘の願いは復讐などではなく、女が立ち直って幸せになる事だと言って聞かせた。
憎しみによって犬神を作り上げたものの霊能力を持たない女は娘の霊を見ることが叶わなかったが、
霊能力者のその言葉によって、泣き崩れ、娘のためにも復讐は放棄した。

霊能力者は嘘をついていた。
女のそばには確かに娘の霊がまとわりついていたが、娘が母に請うていたのは復讐だった。
娘は犯人によって与えられた苦しみを延々と語りながら、早く犯人も同じ目にあわせてほしいと泣いていた。
霊能力者は真実を胸のうちにしまい、呪いを諦めた女のもとを去っていった。


418 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/22(木) 13:21:48.88
>>417
過去スレでも何度か出ている、CLAMPの漫画「東京バビロン」の一編だね

 

東京BABYLON―A save for Tokyo city story (2) (ウィングス文庫)
東京BABYLON
A save for Tokyo city story (2) (ウィングス文庫)


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