ファンシージゴロペル(水野純子)
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790 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/05(水) 07:33:31.59
- カーストの話見て思い出した昔読んだ漫画。
見方によってはある意味後味良いから嫌な人は回避推薦主人公は人語を解す珍獣で、ある理由から、自分のお嫁さんに成ってくれる人間の女性を捜し求めて放浪している
行く先々で様々な美しい女性に出会い、叶わぬ恋と知らずに一方的に惚れ、毎回悲惨な結末を迎える
金持ちだが親に構ってもらえない孤独感から虚言癖を持つ少女に惚れた時は、
主人公は少女の嘘を現実にしようとし、結果的に少女の住む街を崩壊させてしまう。少女の親は失職し、
10億円の借金を負い、街を追われ、少女は想いを寄せていた男性に二度と会えなくなった
自分を客観視することが苦手で空気読めない主人公は悲劇の原因を「綺麗な女には棘があるからだ」と解釈する容姿は醜いが心優しい少女・Aは、人一倍努力し、憧れのお嬢様学園への入学を果たす
しかし、醜く貧しいAはお嬢様達から虐められ、教師からも蔑まれる
泣いても余計に醜くなるだけだと達観しているAは虐めに耐え、ウサギ小屋のウサギ達と戯れることで自分を慰めていた
動物好きなAは熱心に動物の世話をし、偶然そこに居合わせた主人公はAに惚れる
Aは珍獣である主人公が懐いて来るのを見て「自分は本当に動物から好かれているのだ」と実感するしかし主人公は「自分はこれまで美しい女に惚れて何度も失敗した。だから、醜いA子を嫁にしたい」と宣言する
人畜無害な動物だと信じていた相手からも「醜い」と言われたことでAは深く傷付き、泣きながら走り去ってしまう
主人公はAが泣いた理由を理解できなかったAが泣きながら夜道を走っていると、お嬢様学園一の美少女・Bとぶつかってしまう
何もかも完璧で自分と正反対な存在に泣き顔を見られたAは
惨めさから益々泣きじゃくり、今まで抱えていた辛い胸のうちを赤裸々に明かす
BはAを慰めようと「楽しくなれるお薬」を取り出し、それをAに飲ませる
学園では優秀で清楚なイメージで皆の憧れの的であるBだったが、本当は人間性が欠落しているところがあったAとBは薬で最高にハイってやつになり、互いに本音を語り合う
醜さに嫌気がさしたAは「Bに成りたい」と言い、美しい自覚が無いBも「Aに成って解放されたい」と言う
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792 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/05(水) 07:38:39.33
- ラリってる二人は裸で戯れ合う
Bの服の下の肉体は何故か傷だらけで包帯で覆われており、Aは不思議に思う
やがて二人は絡み合いながら眠りに落ちる翌朝目覚めると、何故かAとBの精神は入れ替わっていた
B(体はA)は大喜びし、何故か「楽しくなれるお薬」を破棄し、楽しそうに駆けていくA(Bの体)はそれからBとして生活することになる
今までBの奇行に苦しめられていたBの家族達は
「あの恐ろしい娘が何故、突然こんな良い娘に成ったのだ?」と戸惑う対照的に、Aの家族は冷血なB(体はA)に苦しめられるようになる
Aが幸福な美少女暮らしを満喫していたある日、一人の奇妙な男に呼び止められる
この男がBの恋人なのだと解釈したAは、言われるがままに男の車に乗る
Aは男の家に連れ込まれ、そこで男によって拷問される
この男はそういう趣味のあるヘムタイであり、
Bを薬漬けにして逃げられなくし、自分の欲望を満たす玩具にし続けていたのである
大量の拷問道具を見せられたAは必死に男を拒むが、それに逆上した男に殺されてしまうAの肉体で暮らしていたBは、自分の元の肉体が死亡した事をニュースで知る
Bは心底どうでもいいという様子だったが、気紛れで火葬場へと向かう
そこで自分の家族が深く悲しんでいることを知ったBは、やはり元の肉体に戻りたいと感じる
火葬寸前の元の肉体を棺桶から取り出すが、代わりに…ほらなんかあの死体焼く穴?みたいなのあるじゃん?
B(Aの体)はアレに閉じ込められ、そのまま焼かれてしまう二人の入れ替わりの事情を知っていた主人公が火葬場へ駆けつけると、Bの死体が蘇生する
今、Bの肉体に居るのはB自身の精神であり、「A子は肉体も精神も消滅してしまった」と美少女は言う主人公が悲しみからAの家へと向かうと、家の中から楽しそうな声が聞こえてくる
主人公が家の中を覗くと、お嬢様学園の制服がまるで透明人間が着ているかの様に宙に浮いて動いており、
Aの家族は「元の優しいA子が帰って来た」と涙を流して大喜びしている
幽霊になったAの姿は不可視であり、Aはそれが嬉しいのか以前より明るくなっている(これは俺の勝手な解釈)
主人公は青ざめ、逃げるようにその場を去って行った
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807 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/05(水) 15:55:34.04
- 水野純子の「ファンシージゴロペル」だね
この人の漫画はいじめられっこはとことん悲惨な目に逢う話が多い