ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その126A » 安達が原(手塚治虫)

52 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/12(水) 10:21:14.80
前スレでちょっと思い出したけど投下する前にスレ落ちた

宇宙の辺境にある最果ての星に、地球政府の優秀なエージェントである若者がやって来る
若者が宇宙船から出て不毛の星を探索していると、一人の老婆と出会う
老婆は「若者から聞く話が何よりの薬だ」と言って若者を自分の住処に招き入れ、若者を食事や寝床を与えて手厚く持て成す
主人公がベッドに入った後、老婆は一人で泣きじゃくる

深夜、若者は老婆が眠ったのを見計らい、老婆の住処の中を探索し、
肉を剥ぎ取られた人間の白骨死体を大量に発見する
そこへ老婆が現われ、「私は貴方には何も手出ししていない。何故このような仕打ちを」と若者を非難する
若者は自分が政府のエージェントであることを老婆に明かし、
今まで政府のエージェントを何人も殺して喰ってきた魔女である老婆を殺しに来たのだと宣言する
老婆は必死に逃げるが、若者によって追い詰められる
観念した老婆は若者に「せめて最期に貴方の人生を聞かせて欲しい」と懇願する

かつて反政府派の革命家だった若者は、政府に捕まり、冷凍刑に処される
若者が冷凍睡眠している間に数十年が経ち、反政府派が勝利して新政府が誕生する
新政府によって若者の罪は取り消され、若者は新政府に特別待遇で迎え入れられる


53 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/12(水) 10:22:09.52
若者は革命が成功したら結ばれようと誓い合っていた恋人(又は母?)と再開しようとするが、
恋人は何故か行方不明になっていた
その後、若者は新政府のエージェントとして、反新政府派の不穏因子をただひたすら狩り続けた

若者の話を聞き終えた老婆は、若者を非難し、若者の恋人がその後どうなっていたかを語り始める
若者が刑に処された後、新政府が誕生したが、
人間の欲望には限りが無く、新政府も旧政府と大差無い俗物に成り下がった
庶民は新政府に苦しめられ、恋人は反新政権派の革命家となる
しかし供に決起した仲間達は新政府によって次々と殺されていき、一人生き残った恋人は最果ての星へと逃れる
恋人はいつか若者が会いに来てくれると信じて待ち続け、
追っ手である新政府のエージェント達を殺し、生きる為に人肉を食べた
「そしてとうとう彼は現れた。昔と同じ姿で、新政府の犬と成って」

若者は目の前の老婆がかつての恋人(母?)なのだと理解し、涙を流す
若者は「昔あんなに食べた筈の彼女の手料理をここで振舞われておいて、何故彼女の存在に気付けなかったのだろう」と悔いる

老婆は「私を殺せ」と言い、若者は狼狽しながらも老婆を射殺する
若者はフラフラとした足取りで老婆の住処の調理場へと向かう
そこには老婆が調理した人肉が保存されており、若者は泣きじゃくりながら人肉を貪る


58 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/12(水) 13:12:26.10
手塚の「安達が原」だな

67 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/13(木) 20:04:15.59
恋人の手料理の味に気付かなかったのは、毒を盛られることを警戒して解毒剤を入れて食ったからだったと思う

75 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/15(土) 01:27:15.77
>>67
>恋人の手料理の味に気付かなかったのは、毒を盛られることを警戒して解毒剤を入れて食ったからだったと思う

あーうんそれは覚えてたけど、長くなるから省いた。前スレで省きに関して叱られたけど
1レスで投下する気だったけど出来なくて色々省いた後で諦めて2レス投下した

あとこれも省いたけど、主人公の刑罰は正確には冷凍刑じゃなくて最果ての星への流刑で、
冷凍睡眠状態で数十年かけて最果ての星に送られてたんだけど、途中で新政府によって連れ戻された
恋人が最果ての星に逃げたのはそこで主人公に会えると思ってたからだけど、
主人公は地球に戻っていてすれ違いになってたって話

 

ライオンブックス(1) (手塚治虫漫画全集 (61))
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