ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その126A » 忌友(菅原県)

665 名前:1/2 :2011/11/07(月) 17:15:34.87
タイトルや作者名がわからないけど以前読んだ漫画

主人公の「私」は平凡で特にとりえもないと自分でも思ってる小学6年の女の子
クラスの同級生にA美という美人でスラリと背が高く頭もいい子がいる
けど彼女はなぜかいつも一人でいた、嫌われている訳ではなくなんとなく近寄りがたい
雰囲気で私はひそかに彼女にあこがれていた。
ある日私は帰り道財布を拾う、中を見ると7千円入っていた。
慌てて交番に届けなきゃと思ってるといつの間に後ろからA美が覗き込んでいた
「ふーん・・それだけか、私が届けてあげるよ」
と言い財布を取り上げ行ってしまう。なんとなくその場で待っているとA美が両手に
スーパーの袋を下げて帰ってきた、「あの・・財布は?」と聞いても無視していってしまった。
それがきっかけで私はA美といっしょに行動するようになる。
けど彼女は自分のことも何も話さないし全然楽しそうでもない、なんで私なんかと?と疑問に
思う。
あるときA美に誘われ雑貨店に行くと、店員に○○あるかと聞いてきてと言われる
自分で聞けばいいのにと思いながらそうすると、その隙にA美は素早く商品をごっそり万引き。
仰天する私に帰り道盗んだ品を「これあげるね」と一つ渡される
「これって口止め料・・?てか私も共犯者ってこと?」と悩む
それからも同じことをやらされA美は万引きを繰り返す
私は勇気を出して「やめようよ、こんなこと」と言うがA美は聞いてるのか聞いてないのか
少しも気とめない。私は罪悪感と恐怖で押しつぶされそうだった。
A美はあからさまな脅迫をするわけではなく、こちらの後ろめたさを巧みに利用するやりかたで
どうしても逆らうことのできない雰囲気を作り出し言うことを利かせるのだった。


666 名前:2/2 :2011/11/07(月) 17:16:52.14
ある日クラスに帰国子女のB子が転校してくる。
悪い子ではないのだが、外国暮らしを鼻にかけたり高価なアクセサリーをしてきて自慢したり
するためクラスの誰もうざがって彼女と仲良くする子はいなかった。
孤立したB子にA美が近づき「それ素敵なアクセね」と声をかける
喜んだB子はそれをあげてしまう、それからB子はやっとできた友達を放すまいとA美に
次々と貢物を差し出すようになる。
新しいカモを見つけたA美はもう私は用済みと言うように近寄りもしなくなり私はホッとする。
やがて小学校を卒業しA美とB子は同じ中学へ行ったが私は違う中学に行きそれきりになった。

10年後、A美はその美貌を生かして人気アイドルグループに入って活躍している
私は相変わらず平凡な大学生になり最近ネットカフェでバイトを始めた。
ある日先輩従業員が「うげっ、またバケモノが来たよ~勘弁してくれ」と顔をしかめる。
バケモノって?と聞くとここらのネットカフェを泊り歩く女の客で容姿や行動が気持ち悪くて
バケモノそのものだからそう呼ばれている、見ればわかると説明される
こっそり伺うとそれはすっかり変貌したが間違いなくB子だった
昔はそれなりにおしゃれだったのにぶくぶくと太り、脂ぎった髪や皮膚、吹出物だらけの顔
そしてお菓子を貪りながらうつろな目でブツブツと何かを呟いている。
絶句する私の後ろで他の従業員の会話が聞こえる
『俺のイトコとバケモノが昔同じ学校で、聞いたんだけどあいつってけっこうなお嬢様だったらしいぜ』
『なんでも家の金や貴金属を持ち出しては誰かに渡してたらしくて、それがバレて親に勘当されて
家を追い出されたんだとさ』
B子は多分A美の事を親には言わなかったんだろうな、そしてもう何も巻き上げるものがなくなった
B子をA美はあっさり切り捨てたんだ、私のように・・・そして彼女は壊れてしまったんだ
私は何とも言えない気持ちで店を出るB子の後ろ姿を見送る
その後ろでビルの巨大スクリーンには華やかなスポットライトを浴びながら歌い踊るA美の姿が映っていた。


677 名前:本当にあった怖い名無し :2011/11/07(月) 23:22:30.20
>>665
それ、現在休刊のホラー少女誌「ホラーM」に掲載されていたヤツだよ。
2、3年前だったかな?
タイトルは『忌友(イミトモ)』。
オムニバス形式シリーズのうちの一つ。
作者名はスマンが忘れた。

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