ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その126B » 大人国(竹崎真実)

121 名前:1/2 :2011/11/29(火) 23:10:16.81
少女ホラーの短編漫画「大人国」

主人公含む仲良し三人組の女子中学生はある夏の放課後、
急な夕立に降られて古いお堂のような建物に飛び込む。
それは中国の寺院っぽい造りで壁には歴代皇帝らしき人達の肖像画が貼られていた。
しゃべっている内に雨の音がしなくなったので、もう晴れたのかと思い
一人が勢い良く飛び出すと前がいきなり断崖絶壁になっていて落っこちて大怪我する。
助けに行った主人公も急に現れた巨大な猫に飛ばされ怪我、落ちた友人は絶命した。
突然周りの様子が変わった事に生き残ったが驚いていると
巨大な人が現れ、二人を摘みあげる。
彼女達は古代中国の宮中的な世界に飛ばされていてお堂は
飾られていた箱庭の中のミニチュアだった。
そしてこの世界では彼女達は「小人」であり、小人は予言をするという言い伝えから
生き残った二人は兄弟の皇子にそれぞれ貢ぎ物として与えられる。

続きます。


122 名前:2/2 :2011/11/29(火) 23:11:21.37
瀕死の主人公は冷遇されている側室の弟に、無事だった友人はわがままで甘やかされまくりの兄に引き取られた。
この世界では主人公たちは彼らの言葉は理解できるが、彼らは主人公の言葉を理解できない。
しかし弟皇子の献身的な看護で復活した主人公は本の漢字を使ってコミュニケーションをとる事に成功、
早く帰りたい・友人の安否を気遣う主人公の唯一の慰めとなった。
一方健康だからとバカ兄皇子に引き取られた友人は蜂蜜をかけられ虫をけしかけられたり
池の葉っぱの上に乗せられて溺れそうになったりとひどい虐待を受けていた。
そしてついに葉っぱの船が転覆し、友人は池の鯉に食われてしまう。
弟皇子が慌てて鯉を捕まえ、腹をかっさばいて友人を救おうとするが
既に友人は事切れていた。
兄皇子は弟皇子から主人公を奪おうとするが、主人公は
「あなたは許さない。あなたもこんな国も滅んじゃえばいいのよ!」と叫ぶ。
すると今までどんな言葉も通じなかったのにその台詞だけはしっかり「予言」として届く。
怯える兄皇子とその馬鹿母に主人公は殺されそうになるが
次の瞬間敵国が攻めてきて宮中には殺戮の嵐が巻き起こる。
弟皇子はせめて主人公だけでも助けようと最初に現れたお堂に隠すが
そこにも敵の追っ手が現れた。
再び移動が始まろうという瞬間、主人公は「(弟皇子)は死なない、生きてやがてこの国の皇帝となる」と叫ぶ。
気が付くと主人公は元の世界でお堂の中で気絶していた。
あの後弟皇子はどうなったのかと案じる主人公は壁の肖像画の中に弟が歴代皇帝の一人として
名を連ねているのを見つけ、無事皇帝になれた事を知るのだった。

一応ハッピーエンドなんだろうけど、異世界で惨死した二人の友人を思うと微妙。

 

天人果 (ホラーMコミック文庫)
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