ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その130 » 盲目の少女と鬼

351 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:31:15.44
少女漫画マーガレットの読みきり。
主人公は鬼。人殺しをなんとも思わないどころか、楽しんでいる外道。
あるとき鬼は怪我をして洞窟に身を潜めていたが、
そこに偶然通りがかった少女がいた。
彼女は盲目だったため、鬼を鬼とは気づかずただの怪我人だと思って
無防備に近づき手当てを始める。
鬼は初め少女をすぐにでも食らおうとしたが、
献身的に手当てをしてくれる彼女の姿を見て
このまま続けさせてから殺したほうが都合がいいと、思いとどまる。
それから少女は毎日のように鬼の元へと訪ずれ、看病していった。

353 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:33:08.03
ある程度回復した頃、鬼は少女がいつも持ってくる薬に疑問をもつ。
薬は高価なものだ。
身なりからして決して裕福ではないだろうに、どうやって手に入れているだろう。
疑問はすぐに解決した。
彼女から漂ってくる香りが、男に身を売ることで自分のための薬を買っていたいう事実を知らせた。
鬼は人間を自分勝手な生き物だと思っていた。だから殺しても心が痛まなかった。
自分の身を犠牲にしても尽くしてくれる少女に鬼は心を動かされ、
何か望みはないかと少女に聞く。
少女は目が見えるようになりたいといった。

354 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:34:57.28
昔、少女がまだ幼かった頃、鬼が家にやってきて家族を皆殺しにした挙句
ただ殺すだけではつまらないとばかりに、少女の目の光を奪ったんだという。
この話に心当たりのある鬼は心穏やかではいられなくなった。
怒りでは無い。激しい後悔と焦燥感。
つまりは自分が過去にやったことなのだ。
自分が施した呪いなので少女の目に直すことは簡単に出来る。
しかし、目を治せば少女は自分の正体に気づいて激しく憎むだろう。
悩んだ鬼だが、尽くしてくれた少女に報いようと彼女の目に再び光を戻した。
徐々に視界が開けた少女は、凄惨な過去と同じ目の前の鬼の姿に、
案の定悲鳴をあげて逃げ出してしまう。

355 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:37:17.31
少女が村までたどり着くと、自分が身を売っていた男たちに囲まれ、
金を出すからもう一度やらせろと横柄に迫られる。
当然抵抗すると男たちは怒って少女を殺してしまった。
後から追いかけてきた鬼はその光景を見て、人間に絶望。
人間だって弱いものをいたぶって殺すんだから俺もいいよねと開き直る。
その後数百年の間、その土地で暴れまくり、果てはいけにえまで求めるようになった。
そいてある代のいけにえは盲目の少女の生まれ変わり?で
鬼を殺すためにいけにえに身を扮した巫女。
鬼は生まれ変わった少女だとすぐに気づき、
面白いと笑いながら巫女を湖に引きずりこんで完。

鬼が悪いのは当然としても、誰も救われない。


356 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:39:51.28
その鬼がイケメンだったら読者の反応も「悪いのは人間なのよほぅぅぅぅぅぅ」でまとまったであろうに。

358 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 12:41:30.73
いや、そこは少女漫画なんだからイケメンだったよ。

361 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/14(月) 18:59:04.07
>>358
マジか補足ありがとう。
イケメンが相手なのに許してやらないとは

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