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685 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/25(金) 21:37:26.26
三浦しをんの短編集「むかしのはなし」に入っている「ディスタンス」。
羽衣伝説をモチーフにした作品。

主人公は高校生で、父の弟である鉄八と付き合っている。
昔から一緒に風呂に入ったりしていて、たしか主人公が小学生のうちにセックスした。
祖父(鉄八の父)が亡くなって、葬式の時に隠れてキスしているところが見つかり、
両親と祖母は主人公を厳しく監視するようになる。
主人公は学校の友達に鉄八とのことを相談するが、
「おじさんと付き合うなんておかしいよ。ロリコンだ」と心配してくれる友人に対して、
「この子はまだ恋愛を知らないんだ、鉄八はロリコンじゃない」と思って、二人は疎遠になる。
周囲に反対されてもなんとか鉄八に会いたくて、主人公は家を抜け出し鉄八のマンションに行く。
しかし、鉄八は「最近、司法試験にむけて勉強していて忙しい」とあわただしく部屋を出ていく。
主人公はそこででアルバムを見つける。
自分が幼いころの写真は大量にあったが、中学を卒業するころになると、いつしか鉄八は写真を撮らなくなった。
主人公は魅力的な少女なのだが、鉄八の好みに合わせて子供っぽい服を着たり、
赤ちゃんみたいな肌をキープするために努力している。
胸も成長してきたけど、鉄八が嫌がるので潰している。
「司法試験に受かったら、必ず鉄八は迎えに来てくれるんだ」と、主人公は待ち続ける…。

鉄八は明らかロリコンなんだけど、主人公が気付いてないのか、信じようとしてないのか…。
物語が、主人公が誰かに語りかけてるような感じで書かれているんだけど、
これが、両親に連れて行かれた精神科?でのカウンセリングで、カウンセラーに語っているものだと話の最後でわかる。

 

むかしのはなし (幻冬舎文庫)
むかしのはなし (幻冬舎文庫)


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