コロリころげた木の根っこ(藤子・F・不二雄)

179 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/10(日) 12:06:54.20
藤子・F・不二雄、コロリころげた木の根っこ

亭主関白な作家と従順な妻。
ペットの猿が逃げると、「家庭のことは家内に任せている」からと、平手打ち。
取材旅行の荷物を用意すると、「まだ命令してない、出過ぎたマネをするな」と、果てしなくDV。
それらの日常が、新しい担当編集者の視線で描かれる。

従順な妻は、プロパビリティの犯罪というやつで作家を殺そうとしていた。
・夕食は毎日マグロ刺身とアジフライ→水銀汚染
・階段の降り口にウイスキーの空き瓶放置→転落死
・汲み取り便所に灰皿→メタンガス引火
・ペットの猿→伝染病

作家は、僕の我が儘を聞いてくれるのは家内だけ、
愛情がなかったら20年もついて来てくれない、と最後までご満悦。

 

ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
ミノタウロスの皿
(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
藤子・F・不二雄大全集
SF・異色短編 1