ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » クレヨン王国/ドングリのかくれんぼ(福永令三)

865 名前:忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/08/10(金) 13:05:07.86
児童書「クレヨン王国」シリーズの短編より

動物園の「茶色クラブ」に動物達に混じってどんぐりがいた。
このどんぐり、愚鈍でトンチンカンなので、他の動物達からバカにされ、ロクに相手もしてもらえなかった。

それが不服などんぐりは、狐に相談した。すると狐は
「いつでもそのへんに転がってるから軽んじられるんだ。たまにしか会えなければ、皆君を気にするさ。」と助言する。


866 名前:忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/08/10(金) 13:13:19.92
どんぐりは助言通り皆が集う広場のテーブルのテーブルクロスの中に隠れる。

すると動物達は、「珍しくどんぐりがいないな。」と話し合う。

どんぐりが狐の言うとおりだと喜んだのも束の間、悪口大会が始まった。
「あいつはそもそも動物でも無いのに、『僕は茶色なのでここですね』なんて言って、
 
あつかましく居座ってたんだ。居なくなればせいせいする。」
狐も同調して散々どんぐりの悪口を言った。


867 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 13:18:41.18
憤慨したどんぐりは「録音機を持っていれば良かった。」と思い、
それからは、テーブルクロスの下に録音機とカメラを持ち込み、自分の悪口の証拠を集めることに暗い情熱を燃やす。

その頃、動物園では100周年の記念行事を計画しており、パレードのオープンカーに乗る動物をくじで決めることになった。


869 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 14:28:26.72
「肝心な時にいないんだからな。」
仲間の動物と軽口を叩きながら、狐はどんぐりの分のくじを引き、端っこに「ど」と書き込んだ。

抽選結果発表の日、、狐の顔色が変わった。どんぐりのくじが当たりだったのだ。
狐はテーブルクロスの下でくじの端の「ど」を破り取り、どんぐりは決定的瞬間をカメラにおさめる。


870 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 14:32:53.65
どんぐりはすぐに飛び出そうかと思ったが、
パレードの日に劇的に暴露してやろうと考え、じっとテーブルクロスの下でその日を待つ。

パレード当日、浮かれた狐の声が聞こえて来た。


871 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 14:35:10.96
今だとばかりに飛び出そうとしたどんぐりは、体が動かないことに気付いた。

長いこと暗い場所にいたどんぐりは、いつの間にか地面に根が生えて来ていたのだ。

外からは華やかなパレードの音や歓声が聞こえていた。


872 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 15:44:00.87
全員えげつないなあ…
どんぐりもリアルでいたら相当いやなやつっぽいねw

875 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/10(金) 17:42:05.36
>>865-871
いじめはいじめられる方の性格に100%原因がある事を教えてくれる良作だな

 

クレヨン王国 いちご村 (講談社青い鳥文庫)
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