ホーム » 小説 » 小説/ま行 » 密告函(岩井志麻子)

228 名前:1/2 :2012/08/25(土) 10:03:50.25
岩井志麻子「告密箱」記憶だけで書く。

明治時代のとある農村。
主人公は農家の三男で、役場の下っ端。妻と二人の娘がいる。
虎狼痢(コレラ)流行をうけ、告密箱制度が始まった。
伝染病が出た場合、田舎の常として患者とその家族は村八分になりやすい。
患者が出た事を知らせた者が逆恨みを買わぬよう、匿名で投書させる仕組みである。

主人公は下っ端なので、告密箱の管理人というか責任者を押し付けられてしまう。
投書をチェックして、実際に患者が出たかどうか調べるのは主人公だ。
密告者は匿名だが、主人公は顔が見える分怨みを買いやすい。

投書は憎い相手や気に入らない相手への嫌がらせめいたいい加減なものばかりである。
中でも、拝み屋の夫婦を貶める投書は群を抜いて多い。
夫婦は半分気違いで、虎狼痢封じのお札を売り捌いている。
娘のお咲は複数の男を手玉に取る、いわば素人売春のプロである。

主人公はお咲に惹かれ、嫁と喧嘩してまで金を渡すようになる。
嫁は平仮名しか書けない女だが、よく家庭を守り、
麦藁で真田紐を編む内職もこなし、義実家の農作業もよく手伝う、できた嫁なのだ。


229 名前:2/2 :2012/08/25(土) 10:05:04.06
「バイ菌」が熱で死ぬと聞いた嫁の食卓は、漬物以外全てが熱い。
主人公の着物は洗って熱湯をかけて干した後、火熨斗をかける念の入れようだ。

「きとうしのむすめおさき/これわざわいなり」
嫁の筆跡の投書があった夜、拝み屋一家が放火で焼死する。
夜中に半鐘が鳴って主人公が起きたとき、嫁の姿はなかった。
戻った嫁は、義実家の畑が心配だから見てきた、と言う。

嫁は最近、主人公に冷たいおかずを出すようになった。
最近暑いからさっぱりしたものが食べたいでしょ、と言って。
そして今日、コレラ患者が出て離散した家の裏を流れる小川で魚をとって、主人公に出した。
野菜ばっかりじゃ元気がでないでしょ、と言って。
主人公は嫁に逆らうこともできず、おとなしく従うのだった。

記憶補正多いよー。


237 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/25(土) 10:19:05.55
>>228乙
自分も読んだことあるけど大体そんな内容だったと思う
嫁の怖さにビビったの思い出したw

 

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
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