ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その133 » 白雪姫(レディコミ版)

442 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/01(土) 20:57:23.16
同じレディコミ誌に掲載されていた白雪姫の話も面白かったので書いてみる。

とある国のお妃が、雪のように白い肌、黒檀のように黒い髪、血のように赤い唇の美しい娘を産んだ。
その美しさから娘は白雪姫と呼ばれるようになる。
だが姫の実母はほどなくして亡くなり、王は新しい妃を迎える事になった。再婚なので、向こうの女性も再婚が選ばれた。

新しい妃はかつては別の国の王子の妃だったが、若くして王子に死に別れ、子供もいなかったため身一つで嫁いできた。
子供のいない妃の不安定さを前の結婚で思い知っていた新しい妃は、今回の結婚で今度こそ子供を得たいと切望していた。
しかし何年経っても子供は授からず、継子の白雪姫は日に日に美しく成長していった。

そしてある日、王が病に倒れて危篤状態に陥った。
このまま王が亡くなれば、ただ一人の実子である白雪姫が婿を迎えて跡を継ぎ、
継母の妃は王宮で居場所を無くすだろう。
立場の喪失に脅えた継母は、大臣と謀って白雪姫を森に誘い出し、刺客に暗殺させようとする。
しかし刺客はどうしても姫を殺す事が出来ずに森の奥へと逃がし、それを察知した継母は
昔馴染みの七人の男達を新たな刺客として放った。

だが、かつては継母の妃に忠誠を誓っていた七人の男達も、白雪姫の美しさに迷い、
手を下すことなく彼女を森の小屋へと匿った。
誰も当てにならぬと察した継母は、自らの手で白雪姫を殺そうと、
老婆に変装して森の小屋へとやってくる。


443 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/01(土) 20:59:12.09
もはや継母の目的は王国での地位の安泰よりも、刺客も七人の男達をも手なずけた
白雪姫の美しさへの嫉妬に変わっていた。
その嫉妬のままに白雪姫に刃を振り上げたその時、颯爽と王子が現れて継母を倒し白雪姫の窮地を救う。
王子に成敗され、その命が尽きる直前に継母は白雪姫に向かってこう言った。
「やはりお前も王子に救われるのだね」と。

さらに継母は言った。「私もかつては白雪姫と呼ばれていた」と。七人の男達も昔は七人の小人であった。
しかし、かつて白雪姫だった継母は王子に死に別れ、子も無く、
その美貌も衰えて髪染めや化粧に頼り、白い肌も黒檀の髪も失っていた。
最後に継母は、今の白雪姫に向かって呪いのように言い捨てた。「お前もいつかは私のようになる」と。

以上です。
こっちもほぼ原典通りの展開なのに、最後の継母のどんでん返しで、一気に後味悪くなるのはさすがだと思いました。


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