ピアニスト

780 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/26(金) 21:01:31.41
後味悪い映画と言えばピアニスト(だったか?)。

主人公はピアノ教師の高齢喪女。
夫に捨てられて娘に依存するようになった母親と二人暮らし。
母親の望むままに時には理想の娘として振る舞い、時には夫として母親を守りもする。
そんな自分が嫌になりつつも母親を見捨てられず、どんどん病んでいく喪女。

ある日、転機が訪れた。
若いイケメン青年がなぜか喪女に恋し、熱烈にアプローチしてくる。
初めての経験に戸惑い拒絶するが、徐々にイケメンの熱意に傾いていく喪女。
しかし長年女である事を戒め男性性が育ってしまった喪女は、
女である自分を受け入れられない。
セックスしようと頑張ったものの吐き気がして体が拒絶する。

それでもどうあってもイケメンを受け入れたい喪女は、悩んだ末にレイプするようにイケメンに頼む。
びっくり仰天な依頼にイケメンは驚いたが、最終的に受け入れた。
頼まれた通りに喪女を殴りつけ、押さえ込んで無理矢理強姦。
翌日、傷だらけになった喪女はナイフ片手にイケメンを待ち構えた。
やってきたイケメンは若くて可愛い彼女と腕を組みながら、「おはよう!」と爽やかに挨拶して去っていく。
呆然とした喪女は自害しようとして果たせず、その場に泣き崩れてエンド。

…そりゃ最初からハッピーエンドは無理と思ってたよ。
しかし最後は破局した後で母親の束縛から脱して希望のあるエンドになると思いきや…
ちなみに監督はファニーゲーム作った人。
あっちがハリウッドホラー映画のパロディなら、これは恋愛映画のパロディだそうだ。


781 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/26(金) 21:43:25.04
ナイフはなんで持ってたの?
イケメン殺す気だったの?

785 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/26(金) 22:47:57.12
喪女は長年母親から夫の役割を求められてきたので、
自分の女性性をどうしても受け入れられなかった。
で、セックスして女の部分は安堵したが男の部分では憎悪した。
それでイケメン殺そうとナイフを持ち出した。
まあ一言で言えば、病んでる。

イケメンも頭がおかしい。
さんざん求愛してたけど、ヤッたら一気に興味をなくした。
レイプした翌日には別の女の子に手を出して、レイプした相手に笑いかけるような人物だった。
現実としては当たり前なんだろう。
高齢喪女に若いイケメンが熱愛するなんてありえない。
でも映画だからその辺はキニスンナってことかと思ってたら、
最後の方になって「イケメンも変だったのさ!」とやられて視聴者側は呆気にとられる。


791 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/27(土) 13:23:46.62
>>780
ラストは泣き崩れるんじゃないよ。
イケメンを見送った後、ナイフで自分を少し刺して(死ぬほどではない、
どちらかというとリスカみたいな感じ)
それから表情一つ変えず背を向けてホールを出て行く、というのが映画版のラスト。
(原作だと帰宅して母親の抱きつくんじゃなかったかな。ちょっとおぼえてない)
後、父は精神病院に入っていたと思う。

ラストの場所はヒロインが演奏する予定のコンサート会場で、
母親はヒロインが演奏するのを楽しみにしている。
でもヒロインは演奏せずにコンサート会場を出て行く。
つまり「母親に初めて反抗した」というのが映画版のラストだから、
原作と比べると希望があるとは言えるんじゃないだろうか。

イケメンは自分もよくわからなかった。
てっきり仲間内の誰かと賭け
(あのおかたい先生を落とせるかどうかとか、そんなの)
でもしてるのかと思ってたけど、
そういうこともなかったし。


793 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/27(土) 15:03:30.40
自分でレイプ懇願しておいて、レイプされてナイフ持ち出すって
完全なキチガイだけどな。
イケメンが裏切ったのはその後の事だし。

794 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/27(土) 17:40:36.80
ヒロインがナイフで自分を刺した箇所って
腕の筋肉につながる神経が通っていて、そこを刺すということはすなわち
ピアノを弾く事を絶ってしまったという風に解釈される、とか評論家が言っていた。

あとこの「ピアニスト」って映画、カンヌ映画祭で作品・主演女優・男優賞のトリプル受賞作だったんだね。

 

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