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481 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/20(火) 14:27:09.57
それでなんかで読んだ短編を思い出したわ
記憶だけで書くから大事なイベントとか細部が違うかも知れない

主人公は文化人類学をやってる女性だったと思う。
フィールドワーク先でであったどっかの部族に感銘を受けて
将来的に彼らと暮らしたいと、その部族の風習で入れてる刺青とか入れたり
イニシエーションとか受けて部族に受け入れてもらおうとしてる

あるとき彼女は学術的に価値のある発見とかしてテレビに出ることになった。
それ自体は真面目な番組だったが、局内で出会ったテレビ局のプロデューサーが彼女の刺青に注目し
偉い学者がなんでそんなことをしているのかと興味を持った結果、
感動番組として彼女のドキュメンタリーが組まれる。
番組は大成功。彼女はお茶の間の人気者になり、
昇進したプロデューサーは勢いに乗って彼女の出る番組を次々企画する。
彼女の属してる研究室はお金がないので、その一助になればと
彼女の上司は喜び、彼女も文化の紹介になるならとその話を受ける。
でも外見のせいでキャッチーな人気が出てしまった彼女に求められる仕事はどんどんバラエティとかになっていって
面白文化人をイジってネタにする系のものが大量に舞い込み、
未開の野蛮人の真似をさせられるなど、不本意なものになっていく。
また、大衆が彼女とその部族に向ける目も興味本位で文化に敬意を示す様子などなかった。

あるとき我慢ができなくなった彼女は研究室の上司に辞表を叩きつけて
テレビ局にもうテレビには出ないと連絡し、ようやくすがすがしい気分になる。
その部族の元にいこう、と思う彼女の後ろで
『大富豪がその部族の住む土地を全部買い上げて「部族テーマパーク」に』ってニュースが流れておしまい。


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