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506 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/21(水) 10:00:03.54
吉田知子の不思議系短編小説。タイトル失念。

ある所に一人暮らしの金持ちの老女がいた。
(後家さんで、確か住み込みの家政婦が暇をとったので一人暮らしになった。うろ覚えだが)

出入りの銀行員に、聞き分けのいい従順な使用人はいないかしら、と持ち掛けると、
仕事を馘首になってふてくされている中年女を連れてくる。
あれこれコキ使うと文句を言うので叱りつけると、
「アーラ私は一人暮らしのお年寄りの話し相手を し て あ げ る ボランティアだと聞いてきたんだけどね」
と、ふてくされる。

結局中年女を雇うことになるが、仕事が雑で老女は気に入らない。
「ご主人さま」ではなく「お婆ちゃん」呼ばわりされて激怒するが、
中年女は、気に入らないならお手本を見せてくれ、あなたのやる通りに真似すればきっと覚えるから。
と、言葉巧みに丸め込み、毎週水曜日に立場を逆転する事になる。

数週間はうまく行っていたが…
老女「ご主人さま、今日は何曜日でございましょうか」
中年女「アーラ○○さんまたお忘れかい、今日は水曜日じゃないか。
明日も明後日もずっと水曜日だよ、あたしが水曜と言えば水曜なんですよ」
何か変だな、と思いながら中年女に仕える老女だった。

 

箱の夫
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