Portal/コンパニオンキューブ

689 名前:1/2 :2012/11/28(水) 13:49:47.15
ゲーム「Portal」のコンパニオンキューブの話

主人公の女性はアパチャーサイエンスという研究施設の被験者。
施設のメインコンピュータである「グラドス」から与えられたテストチェンバーをクリアし、
施設から脱出するのが彼女の目的である。
彼女は施設内にあるアイテムとポータルガン(任意の場所に入り口と出口を発生できる
通り抜けフープみたいな装置)を使って突破していく。
(いわゆるパズルアクション脱出ゲーム)
終盤のチェンバーに通された主人公はグラドスから
「このチェンバーはコンパニオンキューブが同行します。大切にしてあげてください」と指示を受ける。

コンパニオンキューブは施設内にあるキューブと違い、ハート柄が書かれた可愛いブロック。
主人公はコンパニオンキューブを手に段差を乗り越えたり、
飛んでくるビームに対してキューブを盾にしたりしてチェンバーの仕組みを解いていく。
チェンバーの仕組みを解く主人公にグラドスは「人間の中には物体を生きていると感じたり、
コンパニオンキューブの声が聞こえるという人もいました。
これはただの物体なのだから、感情など無いし喋りませんよ」と茶々を入れる。
チェンバーの片隅にはコンパニオンキューブに情が移り、脱出を断念した被験者の手記
(「キューブを手放したくない。でも研究員がキューブを連れて行ってしまった。悲しい」など)
が壁に書かれていたりする。


690 名前:2/2 :2012/11/28(水) 13:50:14.23
最後の仕掛けを解いた主人公とコンパニオンキューブは次のチェンバーに続く扉まで辿り着く。
そこにはひとつの焼却炉があった。
そこにグラドスの指示が入る。

「やりましたね!コンパニオンキューブが幸運をもたらしてくれました。
しかし残念ながら次のチェンバーには連れていけないので、
ここで<安楽死>させる必要があります。焼却炉にキューブを入れてください」

アンタさっき「ただの物体」って言ったじゃないですかやだー!
と固まっていると更にグラドスは追い打ちをかけてくる。
「安楽死に至っては倫理学者が責任を免除してくれます」
「コンパニオンキューブがもし話せたら『あなたの重荷になりたくないから死なせてくれ』と言うでしょう」
「安楽死に苦痛はつきものですが、研究員の10人中8人はコンパニオンキューブに
 苦痛は感じないだろうと言っています」
「コンパニオンキューブが焼却されない限りテストの続行はできません」
「コンパニオンキューブは法律で単独での存在が禁じられてます。だから安楽死させてください」

グラドスの説得(?)に主人公は焼却炉の蓋を開け、コンパニオンキューブを投入する。
「あなたは忠実なコンパニオンキューブを最短記録で安楽死させました。おめでとうございます」
グラドスは彼女を称え、次のテストチェンバーへの扉を開ける。

実際、コンパニオンキューブは喋らないし自分で動くこともないただのハート柄のキューブである。
チェンバー内にある被験者の手記も最初は「うわぁ…」となったりする。
しかしテスト終盤において「安楽死」という言葉を聞いた瞬間、
主人公(とプレイヤー)は自分もコンパニオンキューブに情が移っていた事に気がついてしまう。
何とも後味の悪い実験である。


691 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/28(水) 14:14:53.99
そのグラドスPortal2でポテトにされたよね
Portal1じゃなにこの人(機械だけど)狂ってる怖いと思ってたけど
Portal2では個性豊かでkawaii!!!と思ってしまった

 

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