ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 少子社会(富永一彦)

778 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/02(日) 00:02:28.11
星新一選「ショートショートの広場」か阿刀田高選「ショートショートの花束」の一篇

近未来の日本で、母親殺しの青年が逮捕された。
犯人は以下のように供述している。

さすが私の血を引いた子。
私がお腹を痛めて生んであげた。
お父様の名を辱しめないように努力しなさい。
私がおっぱいをあげてここまで大きく育てた。
私の躾がよかったから優秀になった。
…などと言われ続けて我慢がならず、殺した。

尋問した警部が、今時親殺しは珍しくもない、たいした刑にはなるまい。
とぼやくと、部下が慌てて間違いを正した。

犯人は卵子売買と貸し腹で生まれた息子で、
卵子提供者・代理母・父親の正妻である戸籍上の母・乳母・育ての親である養育係の五人を殺していた。
自身も精子提供で生まれ、遺伝学上の父と戸籍上の父を持つ警部は頭を抱えた。終。


779 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/02(日) 01:01:41.55
>>778
ややこしすなあ

780 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/02(日) 02:53:01.25
>>778
ああ~!「~…などと言われ続け」たのは一人に言われたんじゃなくそれぞれの母に言われたってことね!
なんかスッキリしたわ

 

ショートショートの広場〈13〉(講談社文庫)
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