ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その136 » タマリンド水(坂田靖子)

82本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:02:32.19
坂田靖子の読み切り『タマリンド水』

主人公はバカンスを使ってアフリカ旅行をしていた白人。
追い剥ぎにあって無一文になっていたところを、
村人の大半が牛の世話で暮らしている奥地の村にお世話になっている。

ここの村人は優しく、毎日食事代わりの
酸っぱい味のスープを持ってきて飲ませてくれる。
しかし、言葉が通じないため意思疎通は出来ず、
毎日身振り手振りでコミュニケーションを取っていた。

ある日、スープの代わりに牛の世話を頼まれた主人公。
牛の世話などしたことがないのだが、水浴びをさせていると
牛に突撃され、放り投げられ屋根に突っ込んでしまう。


83本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:04:04.82
天井から上半身出た状態で屋根に突き刺さった男。
すると下でなにか食べていた黒髪の少女が
「トウガラシお食べになる?」と聞いてきた。
言葉が通じることに喜び、
「助けてください!追い剥ぎにあって無一文になったんです!」と
自分の状況を叫んだ途端、天井から落ちてしまった。

主人公の顔に包帯を巻いて手当してくれる少女。
口の中を切ってしまったので、結局喋れない主人公は呆然と手当されてる。

「みんな、あなたの言葉が分からないからって、
 街から私を呼んだの。
 みんなはあなたのこと、お寺に修行に来た
 外国のお坊さんだと思ってたみたい。知ってた?」と言われ
驚いた主人公が外を見ると、牛を連れて笑顔で二人を見ている、優しい村人たち。


84 本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:05:53.16
温かい村を出て、街に帰ることにした主人公。
彼女が牛車で送ってくれるという。
「ここの道をまっすぐ行けば街に着くわ」
少女は別れ際に、主人公の手を握ってまっすぐにその目を見た。
「さようなら、元気でね」
主人公は一生懸命に去っていく牛車に手を振った。

彼は街の病院に入院し、傷を治した。
しかしあの村の名前は分からず、具体的な位置も分からない。
そのまま休暇が終わろうとしていた…
「元気だせよ。明日は国に帰るんだろ?」
アフリカで働いている友人に聞かれ、「うん…」と気乗りしない返事をする。
「友達がいに夕食おごってやるよ。国中の料理が食べれるんだぜ!」
二人はレストランに向かった。


85 本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:09:43.27
乾杯し、料理を食べ始める二人。
懐かしい匂いにスープを一口のんだ主人公は「これだー!」と叫ぶ。
「これだっ、この酸っぱい味のスープがあの村で飲んだのと同じなんだ!」

「それは奥地の牛の村って所で作るタマリンド水のスープだが」
「そこだっ!今から行く!場所はどこだ!」
「…そこには行けないよ」
「なんでだっ何で行けないんだ!」

友人は険しい顔で答えた。
「そこは今内戦に巻き込まれて、外国人は立入禁止だ。
 君のいるとき、既に道は通行禁止だったはずなんだぜ」
「じゃあ…あの村で今戦争してんのか…?」
「そういうことになるな」

彼は悲しい顔でスープを見下ろした。
「またいつかあの村に行けるかな…」
最後はスープのお代わりを頼む主人公で終わり。

「D班レポート」とかコメディやBLの走りみたいなイメージ強い
坂田靖子だけど、読み切りはモヤッとするのが多い。


86 本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:31:18.55
途中まで酸っぱい味のスープがなにか悪いものかと勘ぐって読んでた…

87 本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:46:30.32
>>86
自分もタマリンド水のスープを知らなかったから
人肉スープかとか思いながら読んでた……
梅みたいな感じなのね

88 本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 00:02:21.42
>>85
その話、好きだ
あの絵と相まって人のいい村人たちとのコミカルで暖かい感じがあるだけに、最後が切ないけど

たまに食品の原材料なんか(ソースとか)でタマリンド見ると思い出して切なくなる


97 本当にあった怖い名無し:2012/12/12(水) 06:33:00.85
牛の小便を加工したスープだと思いながら読んでた

 

サカタ食堂 坂田靖子よりぬき作品集 (ピュアフルコミック)
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