ピーター・パン(J.M. バリー)

520本当にあった怖い名無し:2013/05/06(月) 23:54:02.74
ピーターパンの絵本が実家にあったので何気なく読んだんだけど、
こんな後味悪い終わり方だったっけ?

ピーターは思い出を記憶しないから、
・ウェンデイ達の事を忘れてしまう
・フック船長が時計ワニに食べられた後、フック船長の事も忘れてしまう(死闘を繰り広げたのに)
・ティンカーベルが死んだら、ティンカーベルの事も忘れてしまう
(毒をピーターの代わりに自ら飲んで死にかけたのを、
 ピーターの涙によって生き返ったなんて描写があるくらい仲間だったのに)

「大人になるなんて嫌だもんね」とか言ってるのに、
ネバーランドでウェンデイと生活している時に、
まるで夫婦のような会話(お互いにお父さんお母さんと呼びあう)をしてるし…
昔、日曜19:30のハウス名作劇場のピーターパン好きだったけど、
幼すぎてラスト忘れたわ…。


521本当にあった怖い名無し:2013/05/06(月) 23:59:59.02
良くも悪くも子供だからな

527 本当にあった怖い名無し:2013/05/07(火) 07:38:32.83
>>520
確かピーターパンってネバーランドにいる子供達の中で
大人になりそうな子供を殺して間引きしてるんじゃなかったっけ?
そこら辺出てきた?

528 本当にあった怖い名無し:2013/05/07(火) 12:45:04.93
>>527
>>520じゃないけど、「トリビアの泉」で有名になったピーターパンが殺してる説って
センセーショナルな話題重視のためか何なのか、だいぶ恣意的な解釈で話盛ってるよ。

http://www.bauddha.net/peterpan/index.html
5章のネバーランドに着いた場面で、
親とはぐれた少年達・海賊・インディアン・獣たちという
島の主な勢力分布が語られ、みんな血に飢えていると言及されたのに続いて、
The boys on the island vary, of course, in numbers,
according as they get killed and so on;
and when they seem to be growing up,
which is against the rules, Peter thins them out;
(少年達は、殺されたりするのに伴い、また大人になっていくようだと規則違反なので
 ピーターが間引いて、もちろん数が変化している。)とある。
この文脈だと普通に読めば「殺される」のは海賊たち敵対勢力にだと思われるし、
人数変化の要因として「殺される」のと並列的に挙げられている「ピーターが間引く」は
むしろじゃあ殺す以外の方法(ネバーランドからの追放など)じゃないかと思う。
(「thin ~ out」は「~を薄める、数を減らす、まびく」の意味。)

そして、トリビアの泉でもう一つ根拠文に挙げられていた
11章半ばの「できるだけ速やかに執念深く大人を殺そうとした」に至っては、
「一回呼吸するたびに大人が一人死ぬ」というネバーランドの諺にひっかけて
「ピーターが息を荒げていた」ということを表現しているもので、実際の殺害行為とは何ら関係ない。
(ちなみに、ウェンディが「両親は自分たちが帰るのを愛情深く待ち望んでいてくれ、
 自分たちはいずれロンドンに戻って立派な紳士淑女になる」と将来像を語ったのに対し、
 「うちの母親は僕が窓から飛んでいった後、ふと戻ってみると僕のことなんかすっかり忘れて
 新しく生まれた弟を可愛がっていた。親なんて所詮そんなもの」と反論し、
 気を悪くしたウェンディ達が「今すぐロンドンに帰る!」と言い出した後の場面。
 ウェンディとの別れや、ウェンディ達が元の世界へ戻って大人になっていくことに動揺し
 カンカンに怒って寝床でムシャクシャしているシーン。)


529 本当にあった怖い名無し:2013/05/07(火) 13:16:04.93
>「うちの母親は僕が窓から飛んでいった後、ふと戻ってみると僕のことなんかすっかり忘れて
  新しく生まれた弟を可愛がっていた。親なんて所詮そんなもの」

これが確か作者の実体験なんだよな。
上の子が死んだか何かのショックで母親が錯乱して、
作者の存在がすっぽり消えてしまったっていう。
ソース見つけられなかったから、勘違いやデマだったらすまん。


532 本当にあった怖い名無し:2013/05/07(火) 19:49:53.65
大本の戯曲でも、フック船長とウェンディの父親は
同じ役者がやることと指定されているんだよな。
ジェームズ・バリーも、ピーターパンは哀れな存在だと認識していたそうな。

 

ピーター・パンとウェンディ (福音館文庫 古典童話)
ピーター・パンとウェンディ (福音館文庫 古典童話)