マテリアル・パズル(土塚理弘)
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71:1/7:2013/07/14(日) 22:27:50.25
- 知る人ぞ知るマンガ「マテリアル・パズル」から
月刊ガンガンで連載されていたハイ・ファンタジーの能力バトル物なのだが、
魔法を使うための魔力が高い者は魔法に対する抵抗だけではなく
身体能力・物理防御力も高くなるところが特徴である原作第二章で舞台は「メモリア王国」に移り、
その国の王族が主人公の昔からの親友であったことから
王子達と協力して敵と立ち向かっていくことになる主人公側の主要人物は
ある強力な魔法の継承権を賭けたトーナメント戦に参加することになり
味方側の非戦闘員は王国内で現れていた女性だけを狙った
連続殺人鬼(通称切り裂き魔)の謎を追っていく、という展開になった
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72:2/7:2013/07/14(日) 22:28:55.99
- 被害者の切り傷が異常に鋭いことから犯人は剣の達人もしくは
そういう能力を持った魔法使い(この世界の魔法は基本的に一人一能力)だと考えられたメモリア城地下には
一定範囲で魔法を使えなくする結界を生み出す機械があったのだが、
トーナメント戦の前にメモリア城下が襲撃される事件が起こっており、
その時にその機械が作動する前に鋭い斬撃で破壊されていたことから
城の中に敵が紛れ込んでおり、それが切り裂き魔と同一人物である可能性が高くなった
しかし、偽物を見破る話は二章冒頭に済ませており
敵が城の職員に変装しているというのは考えにくい主人公達とは別に国に入国していた若い剣士が疑われるが
彼が入国したのはつい最近なので切り裂き魔では無いことがわかる
その剣士は世界最高と言われる十二人の剣士が次々と殺害されており、
その犯人も剣の達人であること、メモリア城に昔から仕えていた老人と自分が
その剣士の最後の二人であることを伝え、切り裂き魔の捜査にも加わる
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73 :3/7:2013/07/14(日) 22:29:53.37
- 読者は敵の会話から切り裂き魔は敵魔法使いの中でもかなり上位
(第一章のボスと城を襲った集団のリーダーと同格)であり
魔法無しでも相当な戦闘能力を持つであろうことが推測できる
が、その剣士は魔法は使えないが強力な魔法使いとも渡り合える程の実力を持っていた犯人が絞り込まれていく中でトーナメント戦も進んでいきついに主人公側の優勝が決まる
禁断魔法の継承儀式は城の近くにある小島でしか行えないが、
儀式中は無防備になるため敵に襲撃される可能性が非常に高く、
主人公側の魔法使いは全員島に集合することになるその頃城の近くでは切り裂き魔を追い詰めることに成功していた
修理して密かに範囲を広げていた結界発動機で魔法を封じ
その隙に剣士の最大の攻撃と城に古くから仕えていた老剣士の奥義を
続けざまに切り裂き魔に叩き込んだ
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74 :4/7:2013/07/14(日) 22:30:32.22
- しかし圧倒的な身体能力を持つ切り裂き魔にはまるで通じておらず
切り裂き魔は自身の目的を話し始めた切り裂き魔は打ち破った剣術をコピーする魔法を持っており
剣術を奪うために強力な剣士を次々襲っていたが
相手の剣技が強力すぎて使いこなせなかった
しかし自分の好みの女性を使って試し斬りをすることでその技を完璧にでき
その剣技を再現するために生み出す刃が一本ずつ増えていくことに気付いた
十二本の刃から十二の至高の剣技を繰り出す究極の剣士にして魔法使いになることが
切り裂き魔の目的だったのだ老剣士の奥義はコピーしたが若い剣士の攻撃は力技であり
師匠から受け継いだ奥義ではなかった
自分は魔法無しの手刀でも十分勝てるので
遠慮しないで奥義を出せと剣士を挑発した
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75 :5/7:2013/07/14(日) 22:33:05.85
- 剣士は奥義を出す瞬間、かつて師匠に
「大きな力を持つ者には鞘が必要だ、お前にはそれを見極めた上で
鞘から剣を抜き放てる勇気がある、これからはお前が中心となって剣の魂を守れ」
と言われたことを思い出すしかし次の瞬間敗れていたのはその剣士の方だった
切り裂き魔は老剣士に
「あなたには城で本当にお世話になりましたから 殺さないであげます」
と言い捨てて、城の結界を破壊し前から標的に定めていた
王子と仲が良いメイドを試し斬りするために城に向かった剣士は死ぬ前に
「奴は強すぎた、世界が違う、我々が手を出してはいけなかった、
あなたは生きてこれからの人達に剣を伝えて下さい」と言い残す
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76 :6/7:2013/07/14(日) 22:35:19.67
- 城には武装した精鋭部隊がいたがなすすべもなく殺戮されていく
その報告を聞いた王子はいてもたってもいられず
事前に仕掛けていた瞬間移動の魔法で城に向かった結界発動機の前に立ちはだかるがまるで相手にならず
結界が破壊され、魔法で応戦しても歯が立たず
王子がメイドの居場所に駆けつけた時には
メイドは既に切り刻まれており、王子はその血を顔に浴びて絶叫する
(しかもそれが最終ページでその次の回では島での戦闘が始まっていた)
王子は発作的に禁じられた能力である自分を中心とした時間逆行を使ってしまう
(これを使ってしばらく経つと特殊な睡眠状態になり最長で数十年間眠ったままになる)これの使用を予測できた読者は多かったが
巻き戻ったのはごく短い間で助かったのはそのメイドだけだった
切り裂き魔もその時間逆行に巻き込まれており、
試し斬りは一度で十分なので今度は儀式を阻止するために島に向かった
(余談だが海を渡った手段はただのジャンプである)主人公達と戦闘になり、意外にあっさりと敗北するが
止めを刺される前に第二章のボスが現れたため
それ以上追えず完全に逃がしてしまう
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77 :7/7:2013/07/14(日) 22:38:47.25
- 継承儀式が無事に終了し死闘が終わった後、
王子はいつ覚めるともわからない眠りについてしまう
その後切り裂き魔が化けていた人物の両親を名乗る二人を調べたところ、
その子供はずっと前に死んでいたが
その死が受け入れられず死亡届を出していなかったのだ
つまり切り裂き魔は城の職員に成り代わっていたのではなく
就職した時から人斬りの顔を隠していたのだったその後第三章の一部だけが発表されたり
同じ世界のずっと過去の話が書かれたりしたが
作者の多忙もあって第四章は今だに書かれておらず
切り裂き魔はいまだ倒されていないずっと切り裂き魔を追ってたのに結局ほぼ無駄だったし
せっかく王子が時間を巻き戻したのに助かったのはメイド一人だけだし
素直に大会の優勝を喜べなかったりしていろいろ後味が悪い大会で誰が勝ち残るかを予想するのと並行して
切り裂き魔の正体当ても凄く盛り上がってたし
マンガ自体もすごく完成度が高くて好きなんだけどね
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79 :1/3:2013/07/15(月) 00:18:18.61
- 同じく「マテリアル・パズル」から
主人公の三人は昔滅ぼされた国の生き残りで、その原因であり、
同じくその国の生き残りでもある敵が送り込んできた魔法使い達と戦う物語第一章の途中で語り部の少年(仮にAとする)が
一時期主人公と別行動を取ってた時があるんだが
その時に助けられた海賊と一緒に
ある島の恐ろしい怪物が守っている五大石という貴重な宝物を手に入れようとするしかし恐ろしい怪物と思われていたのは見た目がただのクマで
Aはすぐ仲良くなってしまい石をタダでもらってしまう
価値のわからなかった海賊達はそれをすぐに売ってしまった
その五大石は売られていくうちに値段が釣り上がっていくが
最終的に敵の暗殺者である姉弟が売人を殺して手に入れるその後一章の終盤で
もう一つの五大石を守っている一族の村が出てくるんだけど
そこが暗殺者姉弟に襲われ、戦った大人はみんな殺されてしまい
姉の方が「子供だけが残されてしまっては寂しいだろう」と言って
子供達も皆殺しにしたので助かったのは一人の少年だけだったその後姉弟は敵の最高幹部Bの直属の部下であり
Bに暗殺者として育てられたことが語られる
そして主人公達の前に敵の最高幹部達が現れ、
Bが主人公の一人の妹であることが判明する
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80 :2/3:2013/07/15(月) 00:19:12.10
- 二章ではその村の生き残りの少年Cは
強大な魔力に目覚めたことでトーナメント戦への参加を認められる
暗殺者の弟の方も参加していたんだが
上記の剣士と引き分けになって一回戦敗退
しかしCはそれを知らずに準決勝まで進むもAに負けて敗退
Cは仇が既に敗退していたことを知り心底ガッカリする決勝戦が終わって魔法の継承儀式を阻止するために
姉弟が島に侵入しそれを予期していたCと対決する
途中で助太刀が入って二対二になるが経験値の差で追い詰められる
Cは弟に「あの時仲間になっていればまだまだ強くなれただろう」と言われる
当然Cは否定するが弟は笑い出し自分達の過去を語り始める
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81 :3/3:2013/07/15(月) 00:20:34.97
- 姉と弟はBの魔法の実験によって滅ぼされた村の生き残りで
自分達の全てを奪ったBが自分たちの全てになったのだと、
(そしてBもまた自分の全てを奪った人物が自分の全てになったんだと推察できる)
人間はいつも誰かに支配されていてそれが変わるだけだ、
何も難しいことを考えずに楽になればいいだけだと語る
しかしCはどんなに辛くても生き方は自分で決めたい、
俺は誇り高い一族の戦士だからと叫び逆転勝利するだがCは二人を殺さなかった
屈服して生きていけ、お前達に同情はしない、
辛い過去があってもどんな環境で育ったとしても
今のお前達はただの殺人鬼だ、と言った弟は勝った褒美としていくつかの情報を教えると
姉が少しだけ残していた力で心中した
最後に「生まれ変わったら今度は本当の姉弟になろう」と言い残して・・・
Cは膝から崩れ落ちて「こいつら一体なんなんだ・・・」と呟くだけだったある意味で主人公と同じ境遇なのに悪に染まってしまって
(しかもBと暗殺者姉は完全に狂ってしまっている)
特に何の救いもないってのはキツかった