ホーホケキョ となりの山田くん
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22:となりの山田くん 1/3:2013/08/20(火) 03:03:29.30
- 映画「ホーホケキョ となりの山田くん」の1エピソード。
特に、原作(いしいひさいち作の4コマ漫画)との対比で、後味が悪い。ある日、山田一家のご隠居・シゲは、入院していると聞いた友人のお見舞いに行く。
具合を尋ねるシゲに、「えらいことになったで」と答える友人。
しかし、その視線はシゲではなく、あらぬ方向を見ている。そちらを指さし、言葉を続ける友人。
「向かいの部屋に見舞いのおっさん来とるやろ、あのおっさん、どうやら不倫やで」
どうやら、暇なのでしょっちゅう向かいの部屋を観察しているらしい。その後、二人は食堂に向かう。
廊下を歩いている時に、友人はある病室の前で立ち止まり、シゲに耳打ちする。
「ここは特別室や。今、汚職で有名になった例の市会議員が入ってるねん」
「ほー」
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23:となりの山田くん 2/3:2013/08/20(火) 03:05:13.64
- 食堂に着いた二人。友人は時々ここへ来て、新鮮な空気を吸うとのこと。
二人はうどんを注文して食べる。
「な、このうどん、けっこういけるやろ」と、笑顔の友人。
ほんまやな、と同意するシゲを見て、友人は得意気ににコーヒーカップを手に取る。
「せやけど、このコーヒーがまずうてな、ハハハハハ」
上体をそらしてバカ笑いする友人に、シゲは不審げに尋ねる。
「ところで、あんた、どこが悪いんや?」
(原作はここでオチて、この話は終わる。以下、映画の続き)シゲの問いかけを聞いた友人は、「ハ?」と笑顔のまま身体を硬直させる。
そのままなにかをこらえるように、プルプルと小刻みに揺れる友人。
その顔は、みるみるうちにゆがんでいき、
「しげちゃぁあああぁあん!」と泣き崩れる。
シゲは陽気だった友人の急変に驚き、号泣する友人に抱きつかれて目を白黒させる。
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24 :となりの山田くん 3/3:2013/08/20(火) 03:07:04.84
- 場面が転換し、薄暗く陰気な病院の廊下をよろめきながら歩く友人と、
それを支えるシゲの後ろ姿に変わる。
長い廊下の先は、真っ黒に塗りつぶされている。
だんだんと遠ざかっていく二人の背中に、一句が掲げられる。
『やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の聲』原作の話は初めて読んだとき声を出して笑ったくらい面白かったから、
映画でのこの改変はショックでした。
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25 :本当にあった怖い名無し:2013/08/20(火) 07:17:54.31
- 結局何が理由で入院してたの?
後味の悪さもいまいちわからなかった
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26 :本当にあった怖い名無し:2013/08/20(火) 07:48:42.73
- >>25
原作では、入院が必要なくらい具合悪いはずなのに
他人の下世話な情報やらメシウマメシマズ情報をエネルギッシュに探りまわる友人に
ツッコミ入れてオチ、の分かりやすい4コマネタで素直に笑えて面白かったのに、
オリジナルで意味不明のネガティブな後付けを加えられて
何でそんなラストにした?ていうかどう解釈すればいいの?
みたいな謎の気持ち悪さが残った感じなんじゃないのかな原作、映画とも未読なんて共感はしきれないけど何となく分かる気はする