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1441/2:2013/10/19(土) 17:26:21.77
マンガ。篠原烏童の8Pの短編「密の如き血のかおり」

多分舞台はフランス。
新進気鋭の画家が連続殺人で捕まった。
彼はモデルを次々に殺し、その血まみれの死体を描いたり
絵の具にその血を混ぜて絵を描いたりしていた。

刑事に芸術の為に罪も無い娘を3人も殺したのかと詰め寄られ
「芸術のためなんかじゃない、最高に美しいもののため」と冷静に返す画家。
ではその最高に美しいものとは何かと刑事に聞かれると
「分からないのです。僕に取り憑いている赤(ルージュ)とは一体何なのでしょう」

画家はずっと美しい赤のイメージを追い続けていた。しかし全く辿りつけない。
ある日、画家を愛してしまったモデルが彼の冷たい態度をなじり
自分で自分の腕をナイフで傷つける。
自分は生きた人間であなたと愛しているのにと。

その血を見た画家はその血の匂いで目覚める。
そうだ、求めていたものはこれだ。そのモデルを殺害。初めての殺人。
その血の香りは探していたものではなかったが
なかり近い感じがした画家は次々モデルを殺害。
もう少し、もう少しで赤(ルージュ)の正体が分かる。
そこで逮捕されたのだ。


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署内で尋問室から連れ出される画家の元に一人の男性が駆け寄る。
警察が制止するが間に合わない。男はナイフで画家の首を切り裂く。
男は殺されたモデルの父親だったのだ。

首を切られた画家は血まみれで倒れる。
倒れた先に窓ガラスがあり、血まみれの自分の姿が映っている。
それを見てすべてが分かった画家。
取り憑いていたのは自分とそっくりの母親の姿だった。

刑事が画家の過去を調べ分かった事。
当時2才だった画家の家に強盗が入り込んだ。母親は画家を台所の戸棚に隠した。
その戸棚を開けたのは血まみれで、目を見開き、明らかに死相が出ている母親。
母親は笑いながら画家に話しかける。
「もう大丈夫よ、よく泣かなかったわね、おりこうさんね
 大切なぼうや、怖い人たちは行っちゃったわ
 もう大丈夫、安心してぼうや」

帰宅した父親が発見した時、2才の画家は
血まみれで死んでる母親の腕の中で安心しきって眠っていた。


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