楠桂の短編

166本当にあった怖い名無し:2013/11/22(金) 14:08:32.26
タイトルも何に収録されてたかも忘れたけど、
作者は楠桂で、学校の怪談を扱った短編。

主人公の女性徒達が肝試しだか変な儀式だったかで
夜の学校を歩き回って、色んな七不思議に襲われたり死んだりする話。

主人公はトイレの花子さんの男版・太郎くん(だったと思う)に助けられるんだけど、
その太郎が妖怪になるまでの身の上話が地味に破壊力があった。

太郎も昔は普通の小学生で、
好きな女の子がいたんだけど、素直になれなくてつい意地悪ばかりしてしまう。
ある日、太郎は女の子を真っ暗な体育用具倉庫に閉じ込める。
怖がって泣く女の子だが太郎はツンデレなので開けてやらない。
その内女の子は、中に何かいるから早く助けてと叫びだした。
出たいからって自分を騙そうとしていると思った太郎は、鍵かけたまま放置して帰宅。
でも知らなかった。その中に本当に酔っ払いが潜んでいた事を。
(具体的にどうなったかは描かれないが、
 シルエットに濁った眼光だけのオヤジが女の子の後ろから迫ってる)

次の日から学校に来なくなった女の子。
太郎はずっと待っていたけど二度と学校に来る事はなく、
今も彼女を待ち続けてさ迷っているらしい。

太郎可哀想みたいな話だったけど
可哀想なのは女の子の方だろと思うと後味悪い。


167本当にあった怖い名無し:2013/11/22(金) 15:24:43.55
鍵かけたまま放置して帰宅したじてんで同情できない…