ホーム » 小説 » 小説/さ行 » シュヴァルツェスマーケン(内田弘樹)

6本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:22:15.38
ラノベ「シュヴァルツェスマーケン」

ゲーム「マブラヴ オルタナティブ」の前日譚で、
世界が地球外生物「BETA」に侵略され滅亡の危機に瀕している・・・という設定。

ヨーロッパでもBETAと人類の激しい死闘が繰り広げられて、
その最前線となっているのが東ドイツ。
未だに共産党の一党支配が続き、
国民は秘密警察「シュタージ」の監視と密告社会に怯えて暮らす日々。

しかもこの国難の中、官僚組織では
「ソ連(とっくにBETAに滅ぼされてます)流の社会主義を続ける派」と
「東ドイツ自立主義派」の対立が続いていてクーデタの危機まであった。


7本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:27:37.79
主人公は東ドイツ空軍の特殊部隊の青年少尉テオドール。
少年時代両親をシュタージに殺され、妹と離れ離れになり、
自身も拷問で心身ともに深い傷を負う。
それ以来誰も信用しない冷酷な性格になった。
未だに目を付けてくるシュタージと、
シュタージの二重スパイ疑惑がある上官アイリスディーナの影に怯える日々。

8 本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:30:10.37
そんなある日、彼の部隊は戦闘中に西ドイツ空軍の士官カティアを保護する。
一応政治将校の意向で、東ドイツへの政治亡命者となって、
テオドールがカティアのお目付け役になった。

彼女は良く言えば天真爛漫、悪く言えばKYで、
自由主義の国で育ったこともあり、独裁主義体制にある東ドイツでも自由に振る舞う。
テオドールはそんな彼女を見て、
「シュタージにまた疑られる!」とますます怯えるようになった。


9 本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:32:37.17
しかしカティアと共に過ごすにつれ、
彼女の精神が段々テオドールの頑なな心を融かしていく。
やがて東ドイツと西ドイツとの融和を目指していこう・・・そんな決意までもつようになる。
そして絶望の中でも闘い続けることを誓うのだった――

というのが大まかなあらすじ。


10 本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:35:30.69
ちなみに6巻まで刊行されており、自分は4巻までしか読んでないが、
ラノベ、ゲーム原作と思えないほど作り込まれた作品だと思った。
元々作者が仮想戦記ものを手掛けていたようで、
戦闘描写、そして東ドイツ社会の暗黒っぷりをかなりリアルに描写していると思う。

11 本当にあった怖い名無し:2014/02/23(日) 15:40:00.31
それゆえに中々後味が悪いところもある。
宇宙人に侵略されて滅ぼされかかってるのに、
未だに己の下らん思想の違いやら権力欲しさに争う東ドイツの上層部。
厳しくも鉄の信念で部下を引っ張る上官ですら、
スパイ疑惑がかかるほどのシュタージによる密告社会。

ちなみに3、4巻ではテオドールが妹と再開するのだが、
その妹にまでスパイ疑惑があり、
再び人間不信に陥りかけるテオドールを見ていて鬱になってくる。

甘々なラブコメばかりのラノベに飽きた人にはお勧めしたい一冊。(ただし後味は悪い)


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