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255本当にあった怖い名無し:2014/03/04(火) 10:36:48.85
石ノ森章太郎の短編「オレの恋人」

主人公はある日、公演で美しい女性に会う
「あんな子がオレの恋人だったら」と思う主人公の心を読んだように、
その女性は顔を向け、主人公の念じた通りに微笑んでくれた

その女性・絵美子と交際するようになった主人公だが、絵美子は変わっていた
主人公は「ハラが減った」と思うと「そうね、何か食べに行きましょうか」と返し、
「彼女を抱きたい」と思うと「不潔!」と頬を叩かれる
絵美子は超能力者で、心を読まれてしまうのである

主人公が思い続けた通り、絵美子は主人公を受け入れてセックスしてくれるが、
そこで主人公は突然ベッドの上に移り目を覚ます
主人公は鉄格子で遮られた部屋の中にいて、その鉄格子の奥にいる白衣の男が
「ここは精神病院で、絵美子は君が作りだした妄想」と告げる

主人公が「絵美子は実在したんだ」と力説すると、その男はそれに対応して
「超能力を持った人間は確かにいる。原因はつかめないが人類はそういう進化をしている。
 我々はそういう人間が健やかに育てるように準備をしており、これはテストだったのだ」
といい、鉄格子を開けようとするが
そこに銃を持った男たちが入ってきて
「この男は危険なホンモノだ、すぐに排除するべきだ」
と白衣の男を制止

しばらくすると絵美子が来て、
主人公のいる部屋の鉄格子を開けてともに逃げ出す

絵美子によると、
この組織は超能力者に世界を乗っ取られるという強迫観念にとらわれた人間の集団で
絵美子は他の超能力者を見つけることができる弱い超能力を扱うことが可能であり、
この組織が超能力者を集める為に利用されていた
つまり「絵美子が心を読んでいた」のではなく、
「主人公が自分の意識を人に送り付け、人を洗脳する超能力者」だった

絵美子の好意を主人公は
「それもオレが吹き込んだだけかもしれないじゃないか」と言うが
絵美子はそれでもいいと受け入れる
そこに組織の追手が現れ、主人公は絵美子を愛していると思いながら
絵美子ともども射殺されてしまう

白衣の男が
「オマエたちは生まれてくるのが早すぎたのだ……
 ワシらはまた”猿”にはなりたくないでな」
と死体に語り掛けるところで終わり

 

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