笑うせぇるすまん/「小指のコヨリ」
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728 名前:Nanashi&Co. ◆G3Y.p.pQ 投稿日:02/01/06 22:27
- 喪黒福蔵だっけ・・・・。笑ゥせぇるすまんは。再び福蔵から。
かなりの酒好き(ヘビースモーカーだっけ)な会社員がいた。 
 仕事が終わっては仲間とすぐに飲みにいくようなそんな会社員。飲み過ぎ。
 健康にもよくないので、家族に禁酒を勧められたのだが、なかなかやめられない。そんなある日、また仲間と酒を遅くまで飲んで、家に帰る時だった。 
 いけないいけないと思ってはいたのだが、駅の近くのおでんやの屋台に入ってしまった。また酒を飲む。
 気付くと、隣に福蔵がいた。酔っている勢いもあって、「禁酒したい」の話を福蔵にした。
 すると、福蔵はティッシュで作ったような
 こより を取り出した。
 「これをしなさい。お酒を飲みそうになった時、これを見て家族の事を想いだし、お酒を飲むのをやめなさい」
 会社員は指輪状にしたこよりを指に巻いた。「絶対に守れ」と福蔵は言った。その日から、そのこよりのおかげで酒を飲まないようになった。 
 こんな簡単な事で禁酒が出来るならもっと早くやっていれば良かった。と会社員は思った。
 家族も喜んだ。夜中に酔って帰ってくるような事もなくなったから。
 そんなある日、会社員は宴会にさそわれた。料亭の一室。大盛り上がりだ。
 でも会社員は、こよりを見つめて酒を飲むのをじっとガマンした。
 しかし、回りの状況から、ついにビールを飲んでしまう。
 久しぶりに飲んだお酒。異様なほどに美味しかった。
 そこからはもうこよりの事なんか忘れて、あびるほど酒を飲んでいった。「ちょっとトイレ行ってくらぁ」 
 会社員はトイレに立った。用を足して手を洗っていると、こよりをしている指がなぜか痛い事に気付いた。
 こよりがきつくなっているようだ。必死にこよりを外そうとするが固くてはずれない。
 痛みに耐え、なんとか外そうとしながら部屋に戻ることにした。
 ずっと指を見ていたせいで、廊下を曲がるときに料理を乗せた店員とぶつかってしまった。
 皿にのせられたソーセージが廊下にぶちまけられる。
 その瞬間、こよりが一気に収縮し、会社員の指はそこからちぎれ、ソーセージと一緒に廊下に転がっていった。

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