ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その2 » おむかえがくるよ(曽祢まさこ)

723 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/07 23:33
ホラー漫画の雑誌に載ってた話で「おむかえが来るよ」って漫画。後味悪かった。

孫の好意を、ばあちゃんは良かれと思ってとはいえ、無にするんだもん。


726 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/08 00:29
以下あらすじ。

主人公の少年は両親と祖母と妹(+猫)の5人暮らし。
両親は自宅隣の町工場を二人だけできりもりし、毎日忙しい。
兄妹の食事などの面倒を見てくれるのはおばあちゃんである。

そんな少年の暮らしに影を落としているのは、そのやさしい祖母がもうすぐ70を迎える事。
この話の世界では、70歳になった老人は政府の車が迎えに来て、どこかへと連れていかれ、
2度戻ってこないのだ(おそらく一種の姥捨て)
その迎えがこないようにするには、政治家などの国家要人になるか、
芸能や文化などで文化勲章レベルにまで名を挙げるしかない。一般庶民にはどれも無理な相談だ。

そんな庶民に残された最後の希望がくじを買うこと。
3等で1年、2等で5年、1等で10年の延命が補償されるのだ。
くじは買うときに個人登録がなされ、当選してもその血縁者にしか適用できず、
1枚目は1万、2枚目で10万円、と枚数があがるごとに値段が跳ね上がっていく。
金持ちの買占めを防ぐためだが、少年は少しでも祖母が助かる可能性を上げたくて、
2枚目のくじを買おうと決意する。

自分の貯金をはたき、懸賞で当たったレアもののカードをマニアの上級生に売ったり、
自分の持っている漫画やゲームを残らず同級生に売り払った。
親切な同級生の女の子が足りない分を貸してくれたりして、
少年はなんとか10万円を工面することができた。
(続く)


727 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/08 00:31
(726続き)
そして当選発表の日。
3等、2等の当選番号が発表されていく、じりじりとした気持ちで少年は自分の2枚のくじを確かめる。
しかし、どれも外れていた。両親たちのくじもだ。
1等もあたらなかった。落胆する一家。しかしまだ特別賞の発表があった。
当たっていた――――特別賞の1番違い。それは前後賞で20年の延命が補償される。
喜びに沸き立つ一家。少年も大喜びだ。僕のくじがおばあちゃんの20年になった!
その後、一家には平穏な毎日がおとずれる。
一時は危ないと思われていた両親の町工場は持ちなおしたらしく、兄妹のお年玉もアップしていた。

そして、迎えた祖母の70の誕生日。母が精一杯のご馳走を作った。しかし、一方で妙なことに気が付いた。
祖母の部屋がきれいに片付けられているのだ。
その夜、少年は祖母に呼ばれ、打ち明けられた。明日、祖母にお迎えがくるのだと。
少年は驚愕する。くじがあるはずだと叫んだが、祖母は売ってしまったという。
本来は血縁者にしか使えないくじだが、どうしても長生きしたい金持ちはいる。
そんな金持ちと祖母は話をつけ、形式上の婚姻をした。役所にも金を掴ませ、くじ購入前に入籍をしたことにしてある。
どうしてそんなことを、と絶句する少年に、祖母は続けて話した。
両親は隠していたが、二人が経営する町工場は相当に危なかったのだ。
あのままなら一家心中するしかないというくらいに。
長生きしても、家族のそんな姿を見るくらいなら、
その20年で息子や孫達が幸せになってくれた方がいいと祖母は語った。
しかし、少年にはどうしても理解できない。おばあちゃんの馬鹿! と叫び、やりきれない涙を流す。
翌朝、祖母にお迎えの車がやってくる。少年は意地をはり、見送りに出ようとしない。
しかし、いよいよ車の出る直前、たまらずに外に出た。
祖母を乗せた車は、遠くに霞んで見えるだけだった……
少年はただ立ち尽くし、それを見送ることしかできなかった。

以上ッス。あんまりおもしろくないね。説明下手でスマソ。
でも、淡々とした日常描写に妙に引きつけられた話だった。
なんてことない普通の日本の風景なのに、寿命をくじであがなうという設定、
そこだけが異質で印象的だったです。


728 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/08 00:44
>>726-727
ありがとう。ジンワリ来ました…。

 

曽祢まさこ傑作集 (2) (ホラーMコミック文庫)
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