嫁姑

773 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/08 20:39
随分昔に見たサスペンス劇場かなんかの2時間ドラマなんだけど。

主人公は薄幸の女性。母子家庭に育ち苦労してモデルかなにかのお仕事をしてた。
そして財閥の御曹司と恋に落ち、できちゃった婚をした。
しかしよくある話だが、嫁いだ先には意地の悪い姑がいた。
母子家庭で平たくいえば貧乏で、血筋も良くないモデル上がりの嫁をこれでもかといびりまくる。
しかし、主人公は耐えた。

そんな折、姑が謎の死を遂げる。
心臓に持病があったのだが、死んだ時いつも持っていた薬が手元になかったのだ。
なかったが故に死んでしまったのだが、ならばなぜ薬はなくなった?
うっかりミスかそれとも故意に誰かが隠したのか?
だとしたらそれは殺人だ。そして最大の動機を持つ人物が側にいる。主人公に疑惑は集中した。

で、ここまでのドラマを幼き日の私は母親と一緒に見てたんだけど。
私「これ、犯人は孫だね」(主人公ができちゃった婚で産んだ息子ね。姑は溺愛してた)
母「孫に薬を見せてるシーンあるしね。孫が持ち出しちゃったんでしょう」
という具合に意見は一致しておりました。よくあるパターンだよねーと思いつつ、
クライマックスシーンまで視聴しておりましたなら、なんと主人公が衝撃の告白!!
(続く)


774 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/08 20:40
(773続き)
「私のことはどれほど蔑まれても耐えられた…でも、私を苦労して育てた母の悪口は聞きたくなかった…」
(姑が、お里が知れるとかなんとか言ってたの)
つまり、間接的な殺人の告白をしてくれたのです!!
ちょっとまてよ! 孫じゃなかったのかよ! そりゃないよ!
と母と私が釈然としない思いを抱えているうちにもドラマは進み、
そしてそのまま最後のどんでん返しもなく、主人公が犯人、ということでドラマは終わってしまったのです…
(ちなみにドラマ内では警察にはばれてないので、主人公の完全犯罪ということになると思う)

意外性を狙うために、サスペンスやミステリでは
ドラマ内で一番怪しい人はかえって無実というのがお約束なんですけど、
あまりにもお約束になりすぎていたので、もうひとひねりしたのか、
一番怪しいと思われている主人公が犯人、になってしまったようである。
でもそうすると、意外性もなにも吹っ飛んでしまって、事件解決の爽快感も何もなく、
なんだかそういう意味では後味の悪いエンディングだった…。