おとうさんがいっぱい(三田村信行)
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617 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/21 22:13
- 「おとうさんがいっぱい」という児童書が後味悪かったです。
主人公は小学生のトシオ。
ある日、トシオのお父さんが3人に増えてしまった。
お父さん達は、それぞれ自分が本物だと主張し、言い争いを始める。
この怪現象はトシオの家だけではなく、全国的に広まり始め、
困った政府当局は、子供に一人だけお父さんを選ばせることに決定し、
選ばれなかったお父さんは、護送車に乗せられて処分されることになった。
トシオはあみだくじでお父さんを一人決め、家庭にはまた幸せが戻ってきた。
そんなある日、トシオが玄関に行くと、そこにはもう一人のトシオがいた…。こんな感じの話なんですが、お父さんを選ぶ特権(?)を与えられた子供達が調子に乗っていたせいか、
最後に自分達が選ばれる立場に逆転するあたりが薄気味悪くて。
説明がつたなくて後味の悪さが伝わらなかったかもしれませんが、
この本の中に収録されてる作品は、どれも児童書とは思えないほど気持ち悪いです。
星新一さんなどの不条理系小説が好きな方は、ぜひ御覧あれ。
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628 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/22 01:47
- >>617
その本に収録されてた「ぼくは5階で」も後味悪かった。
あと「どこへもゆけない道」とか。
平凡な子供の日常が、ちょっとしたきっかけで崩壊していく話ばかりだよね。
この本って小学校3年生~中学生向けらしいけど、
子供がこんなん読んだら一生モンのトラウマを背負いそうだ(^^;
佐々木マキの不気味なイラストがまた気持ち悪さ倍増だし。
あ、個人的には気に入ってる本ですよ。後味悪いショートショートとか好きなもんで。
でも子供に読ませるのはどうだろ・・・