ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » キノコの街(いぬいとみこ)

679 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日::03/05/07 18:07
ある小さい街の井戸に、一匹のナマズが住んでいました。
ナマズは大層長生きで、物知りで、色々な事を知っていました。
ナマズの日課は、毎日朝、青い空を見上げることでした。
ある日、いつものようにナマズが空を見上げると、そこには青い空ではなく、
赤いリボンをつけた可愛い女の子がじっとナマズを覗き込んでいました。
女の子は親が帰ってくるまで、その井戸の近くの木に縛り付けられていて、
することがなかったのです。ナマズは大層驚きましたが、その内女の子と親しくなり、
色々な話を聞かせるようになりました。女の子もナマズが気に入って、
時折パン屑を投げてやるようになり、二人は仲好しになりました。

そんなある日、突如、大きい地震が起こりました。
地震は長い間続き、やっとおさまってナマズが空を見上げた時には、
もうその空は青くはありませんでした。
ナマズは女の子が来るのを待って待って待ち続けました。けれど女の子はやって来ません。
ナマズはついに我慢できなくなり、自分から探しに行こう思い立ち、
生まれて初めて地上へとやって来ました。
初めて見た地上は辺り一面灰色で、何にも無い荒野でした。
いや、何でもないというのは間違いです。
見渡す限り、にょきにょきと、大きいのや小さいのや、様々な色の茸が生えていたのです。
地上は茸の世界だったのです。
ナマズは井戸から出たところで毎日女の子を待ちましたが、それでも女の子はやって来ません。
ある日、ナマズは井戸のふちに生えている、小さい小さい茸を見つけました。
その茸は赤い色をしていて、それは女の子がいつもつけていたリボンの色にそっくりでした。

ある日戦争が起こって、地上に落とされた一発の原子爆弾で、平和だった街は一瞬にして
茸の街に変りました。
それを知らないナマズは、今日も女の子を待ち続けるのでした…。

子供のころ読んで後味の悪さMAXだった話。


680 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日::03/05/07 18:16
なんか、ナマズと少女の交流は許せても
「茸の街」だけは許せんな。

681 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日::03/05/07 20:38
原始爆弾の爆煙のカタチが茸のカタチだから茸の街なのだろうか

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