ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » 電話がなっている(川島誠)

133 名前: 投稿日:03/05/30 01:44
既出だったらスマソ。
小学校の図書室にあった児童書で後味の悪い話をひとつ。

電話がなっている。
きっと出ればテレビ電話の画面いっぱいに
君の笑顔を見ることができるだろう。
けれど、ぼくは電話にでることができない・・・・・・。

僕には幼馴染で好きな子がいる。
ある日その子が音楽の先生とホテルから出てくるところを 偶然見てしまった。
気になった僕は彼女に問い詰めた。
すると彼女は僕を自分の部屋にいれ、ベットにビニールシートをひき、
突然服を脱ぎ始めた。
そして股間にくっついていたナプキンをめんどくさそうに 剥ぎ取ると、一言いった。
「生理がきたら、はやく全部すましてしまいたかったの。」
彼女がこっちに近づいてくる。
僕はのどがカラカラになり、頭の中がまっしろになっていった。


134 名前: 投稿日:03/05/30 01:45
西暦X年。
人類の人口は増え続け、人々は深刻な食糧難に悩まされていた。
そこで政府は一つの政策をうちだした。
「優秀な人間だけ残す。」
高校入試で優秀な人間を選び抜き、残りは食料に回すのだ。
出来の悪かった僕に、彼女は必死になって勉強を教えてくれた。
高校に入れれば、一生エリート人生を歩むことが出来る。
高校入試が目前に迫ってきていた。

高校入試の2日前。
僕はその知らせを受け、目の前が真っ暗になった。
彼女が交通事故にあったのだ。
命じゃとりとめたものの、右足を切断されてしまった。
絶望的だった・・・・・・。


136 名前: 投稿日:03/05/30 01:46
知的障害、身体障害をもつものは強制的に食料に回されるのだ。
それを聞いて、右足を切断されても泣かなかった彼女が、 その時初めて一筋の涙を流した。
そして一言僕に言った。
「生きてね。」

2日後、高校入試は行われ、僕は手ごたえを感じた。
一週間後、合格発表がテレビで流された。
僕の名前があった。
これで一生心配せず、エリートのレールを歩ける。
涙を流して喜ぶ父さんと母さんを、僕はぼぅっと見ていた。

その時電話がなった。
誰からかは分かっていた。
けれど、誰も電話に出ようとしなかった。


137 名前: 投稿日:03/05/30 01:49
それから一週間電話は鳴りつづけている。
きっと君は、テレビ電話の画面いっぱいに笑顔を浮かべ こう言うだろう。
「おめでとう!」
明日、精肉用のベルトコンベアーに乗せられることが分かっていても。

けれど、僕は電話に出ることが出来ない。

かなり前に読んだので間違ってるととこあるかもしれないけど、
大体こんな話でした。
はげしく後味が悪かったのを覚えています。


138 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/30 01:55
児童書のわりに過激だな

140 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/30 01:59
>>138
でしょ。
たしか「人を好きになったときに読む本」
ってゆう本に入ってた短編小説だった。

 

だれかを好きになった日に読む本 (きょうはこの本読みたいな)
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セカンド・ショット (角川文庫)
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