イネさん

668 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・  投稿日:04/04/27 15:33
コピペ。

[263]名無しさん@HOME04/04/25 06:48
262みたいにおっちょこちょいですめばいいけど
戸籍と通り名が違っていたために起きた悲劇。
ウチの母が子供だった頃の事なので、戦前の話です。

当時、母の家の近所にイネさんというお姉さんが住んでいました。
イネさんは貧しい農家に育った人ですが、とてもきれいで
性格もやさしく、母も憧れていたそうです。
そのイネさんが庄屋の息子に見初められ、玉の輿に乗る事になりました。
イネさんはもちろん両親も大喜び。

でもその縁談は破談になりました。庄屋がイネさんの
戸籍を調べたら、名前が「イネ」ではなく「イヌ」になっていたからです。
婚約者の父親である庄屋さんが
「イヌだなんてふざけた名前の娘を由緒あるこの家の嫁にするわけにはいかーん」と大激怒して、
この話はなかったことになりました。


669 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・  投稿日:04/04/27 15:34
コピペ続き。

[264]263続き04/04/25 06:50
イネさんはそれまで自分の戸籍名がイヌだったなんて全く知りませんでした。
じゃあなぜそんな名になったのか?
今と違って子供は男の子マンセーだった戦前、イネさんが産まれた時
イネさんの父親は大層がっかりしてヤケ酒を飲み、べろんべろんになって役場に行きました。
そして出生届を出す時に
「男だと思ってたのに産まれたのは役にも立たん女だった。
 そんな子供に付ける名前なんて考えてないから、イヌとでもネコとでも書いといてくれ」
と言ったそうな。それをそのまま書いちゃう役場の人もどうかと思うけど、
そう言うわけでイヌだなんてふざけた名前になってしまったらしい。

イネさんの本名がイヌだったこと、それが元で破談になってしまったことは、あっという間に村中に広がりました。
狭い村社会のこと、そんなけちのついた娘はもう2度と結婚できないと、イネさんは自ら命を絶ってしまいました。
そして村にいられなくなった両親は村を出て、そのまま行方知れず。
母の実家周辺では、今でも語り草になってる話です。


670 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・  投稿日:04/04/27 16:03
>>668-669
イヤな話だねえ。田舎らしいというか、前時代というか。
誰が悪いとはっきりと言えないところが後味悪。