中学生日記／さらば、兄よ

この一言で物語りは始まる。

少年が中学生になったころから兄は挙動不審な素振りを見せるようになった。
覚せい剤にはまっていたのである。
しかしこれまで平穏に、仲良く過ごしてきた家族にとって、
まさか息子が覚せい剤をしていようということなど思いもしなかった。

兄はそれから3ヶ月兄は留置所（？）へ入れられ帰ってこなかった。
帰ってきた日彼は泣きながら
「ごめんなさい。もう二度としません。ごめんなさい」
と繰り返した。

もう父は兄と向き合うのを辞め、母はおかしな宗教にはまってしまっていた。
少年は思った。家族が壊れてしまった、と。

その後兄は覚せい剤のバイヤーをタコ殴りにし、少年院に入れられてしまった。

家族が鬱陶しく殺してやろうと思ったこと
彼女に暴力をふるい消えない傷を負わせてしまったこと
しかしこの彼女はそんなことも許し、献身的に尽くしてくれること･･･

　　　　　　もう兄さんは大丈夫だ

しばらくして兄は彼女と結婚することとなった。

彼女の指に指輪をつけようとした時、兄は自分が彼女につけた傷跡を見てしまう。
もう消えないであろう傷跡を。
しかし彼女は優しく微笑む。許されているのだ。そして兄も微笑み返す。

家族もみな微笑み合う。

多くの人が2人の幸せを祝福した。
また、この祝福は一度壊れてしまった家族に平穏・安息が取り戻されたことへの
ものだったとも言えるかもしれない。

そこへ個室にいた兄がひょっこり出てくる。
「何ぶつぶつ言ってんだあ？全部聞こえてるぞ～」
ハニカミながら微笑みあう兄弟。

それじゃ、と兄が去り際に一言
「カメラまかせたぞ。いい写真頼むな。」

少年は満面の笑みで答える。
「まかせてよ。2人だけの秘密の写真を撮ってやるよ。」

こうして物語はハッピーエンド

なんということだ

　　　　兄　さ　ん　は　ま　だ　・　・　・

　　　　　　～～～END～～～

それにまさかこれほど後味悪い話とは思ってなかったから
気合入れて見てないんだわｗ
中学生日記と思って舐めてた･･･

ここまで総毛立った話も久々だなあ。