ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その21 » 仲の良い姉妹

429 名前:長文スマソ 投稿日:04/11/09 04:45:49
何でもできる才女で美人の姉ミキと明るく元気で可愛い妹マキ。
二人は近所で仲の良い姉妹だと評判で両親もそれを認めていた。
朝食の時、美人ばかりを狙って家に侵入し
ハンマーで顔を叩き割る『金槌男』の三人目の被害者のニュースが流れていた。
「嫌だ、この近所じゃない…二人とも戸締りには気をつけてよ?
今夜は父さんと叔父さんの家に泊まってこなきゃいけないんだから。
特にマキ、アンタいつも窓の鍵開けっ放しだからね。」
心配気な母親に
「だいじょーぶ、ミキがいるもん♪」と気楽に答えるマキと
「任せて、ちゃんとマキの面倒はみますから」と微笑むミキ。

二人は一緒に家を出る。名門校の制服のミキと公立校の制服のマキ。
しばらく歩いた所で小声でマキに囁くミキ。
「ここからは別々に行きましょ。偏差値低い学校の制服着た妹と一緒になんて歩きたくないの。」
馬鹿にしたような目つきでマキを見てさっさと歩いていく。
「こっちだってそんなダッサーぃ制服と一緒に歩きたくないわよ。」
ミキを追い抜いて友達の所へ走って行くマキ。


430 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/11/09 04:48:19
「マキの姉さん美人ね!!」「ミキさんって凄いよな、才女だろ?」
いつもいつもミキ、ミキ、ミキ!!外面は良いけど実際のミキの性格は最悪なのに!!
片思いの男の子の事がばれた時も散々笑った癖に、その男の子と付き合い始めた。
学校にまで「お似合いの美男美女」としての噂が入ってくる。
私に近づいてくる男の子はいつもミキ目当て!!
勉強も家事もこなすミキ。パパにもママにも友人にも頼られるミキ。男の子からも好かれるミキ。
ミキなんていなくなればいい。死んじゃえばいいのに!!
今夜…、両親が不在。
ミキほどの美人なら金槌男に目を付けられてるだろう。
侵入してミキを殺してくれないだろうかといつも窓の鍵を開けておいた。
でも、もう待てない。自分の手で殺す。金槌男の仕業に見せかければ…
あのすました顔をグチャグチャに潰して…

431 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/11/09 04:53:31
「ゴメン…付き合ってるとどんどん自分に自信が持てなくなるんだ。」
……コイツもそうか。いつもそう。初めだけはやれ美人だ、才女だってもてはやして。
どいつもこいつも結局はマキみたいなタイプを好きになるのね。
憧れる、尊敬する…対等に付き合ってくれる友人なんていやしない。
マキにはいやってくらい友達がいるのに。
小さい頃からいつもいつもマキは私の欲しいものを簡単に手に入れる。
友達だって母さん、父さんの愛情だって。
今はまだ幼い感じだけど、後2・3年もすれば綺麗になる顔立ちをしてる。
そのうち美しさだってマキの物になるかもしれない。
必死で良い子を演じている私を尻目に「マキちゃんは可愛いわね」って何でも与えて貰ってた。
宝物を壊されたときだって泣くだけでマキは許され、私は姉だから我慢…。
ちっとも可愛くない、あんな妹。何で生まれたんだろう、あんな奴。
邪魔なのよ、存在自体が。いっそ今夜消してしまおうか・・・金槌男の仕業に見せかけて。
……マキの顔立ちなら狙われたとしても不自然じゃないわ。
二目と見れない顔にしてやろう。これ以上綺麗になられる前に。

432 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/11/09 04:57:52
夜。ハンマーを隠し持ってマキの部屋へ向かうミキ。
ミキの部屋へ行くためにハンマーを取り出そうとするマキ。
その時、マキの部屋の窓に本物の金槌男が現れる。
仰天して叫ぶマキ。叫び声を聞いて飛び込むミキ。
二人の様子に焦った金槌男は二階から落下、逮捕。冷ややかな目で見送る二人。
(何て馬鹿な男なの!?ミキと私を間違えるなんて!!コイツがミキを殺してくれてれば…)
(間抜けな男ね、気づかれるなんて!!コイツがちゃんとマキを殺してくれていれば…)

場面変わってレポーターに囲まれる二人。
「こちらがお手柄の美人姉妹です。お二人は勇気がありますねぇ!!怖く無かったですか?」
(今回はしくじったけど…次こそ必ず。)(その為にも今は油断させておかないと・・・!!)
「いえ、二人でいたからちっとも怖くありませんでした。」

「ほんとに羨ましいくらい仲の良い御姉妹ですねぇ。」


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