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63 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/19(木) 19:21:58
人間の奥さんがタマゴ生む話もあったな。
タイトル忘れたしウロ覚えなんだけど、藤本義一の小説だったと思う。
高校の頃読んで、ほぼ意味は解らなかったけど、凄く後味悪かった。

堅実なサラリーマンの奥さんが、ある日帰ると、台所で倒れている。
具合悪そうにしており、血の臭い。見ると床に、血まみれのタマゴ。
子どもの頭くらい(確か)の大きさ。妻が産んだらしい。
主人公のサラリーマンはショックを受け、町をさまよう。
それでも人と話したり、酒あおったりしている内に、次第に落ち着いてくる。
そして運命を受け入れようと決める。自分の妻の産んだものだし、
何が孵化しようと、どうなろうと、育てようと。
ところが、帰宅してみると、真っ青な顔の妻が、鍋で何か煮ている。
何と、その巨大なタマゴをゆでているのだ。
うろたえる主人公をしりめに、妻は殻を割ると、タマゴを食べ始める。
いいじゃない、私が産んだんだから。
主人公は、転げ回って泣きわめく。
食いやがった。自分の産んだタマゴを食いやがった。
女なんだ。これが女というやつなんだ。
涙まみれの主人公の側で、妻は黙々とタマゴを食べ続けるのだった。
……という話。

 

胎児冷笑 (角川文庫)
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