餌やりおばさん

175 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/21(土) 01:48:45
生き物系の後味の悪い話といえば。

うちの隣の家に、生き物大好きで、野良ぬこに餌をやったり、
その中でも可愛い仔を家の中に入れ、半飼い猫にしたりするおばさんが居た。
我が家は動物は好きだけど野良は野良だから絶対餌はやらない、っていう主義だったんだけど、
多少泣き声がうるさかったり庭におしっこしたりとかは、まあしゃーない、っていって見守ってた。

繁殖の時期になって、野良は野良同士仔作りに励む。
小学生だった私も、隣の家の縁の下あたりで「みゅーみゅー」っていう仔猫の鳴き声を聞いて、
もう少ししたら可愛い仔猫がうろちょろしだすのかな~ってわくわくしていた。

しかしある日を境に仔猫の鳴き声が途絶えてしまった。

私は心配になって、ある日顔を合わせたおばさんに、
最近仔猫の鳴き声聞こえないですね~と尋ねた。
おばさんはこともなげに、「保健所に持っていったよ」と……
「捕まえやすい間に持っていかないと、大きくなってからじゃ大変でしょ~」
「あんまり増えすぎると、糞害も大変だし、うるさいしね~」って、
なんかものすごい違和感と怒りを感じた。
しかもこれはその後数年(おそらくおばさんが猫に飽きるまで)続いた。

今考えると、おばさんは野良に餌をやって征服感みたいなものを味わってたんでしょうね。
猫はあくまでそれを得るための道具だから、避妊手術のために出費するのは嫌。
ご近所さんから苦情言われるのも嫌。だから手っ取り早く保健所に……
でも表向きは「動物好きの心優しい私」をアピールしていて、
生まれて初めて人に嫌悪感を感じた。


178 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/21(土) 02:42:10
>>175
なんだよそれ…やるせないよ。
弱いものは差し伸べられた手に全力で頼るしかないのにな。
その手に手を汚さず殺された訳か。