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192 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 20:38:35
三本足の獣

王様のご病気が、いつ迄たってもなおらないので、
国じゅうの人がみんな心配しました。
方方からいろいろのお薬を差し上げましたけれど、
ちっとも効き目がありませんでした。
そのうちに、一人の易者が来て、王様のご病気を占いました。
易者は顎の鬚を引っ張りながら、
「これは三本足の獣の祟りでございます」
と云って帰りました。
しかし三本足の獣なんかいるわけはありません。
家来達はみんなで、幾日も幾日も評議をしましたけれど、
易者の云ったことはわかりませんでした。
その間にも、王様のご病気はわるくなる一方でした。

ある日、一人の家来が、お庭の掃除をしていましたら、
隅の方の笹の葉のしげった影から、石を刻んで造った
大きな鼠が出てきました。その鼠は猫ぐらいの大きさでした。
そうして、からだ一面に苔がついて、丸で毛が生えているようでした。
その鼠の足が一本折れていて、三本足でした。
又家来達が評議をして、易者の云ったのはこれに違いない
ということになりました。


193 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 20:38:55
しかし、そうだとしても、この鼠の祟りを去るには、
どうしたらいいか、それがわかりませんでした。
生き物でないから、殺すことも出来ませんでした。
それで鼠の背中を割って、その割れ目に鉛の煮立ったのを
流し込む事にしました。すると、その熱い鉛が石の鼠の背中に、
一寸かかるか、かからないかに、御殿の奥で寝ていた王様が「あっ」と云いました。
庭で鼠の背中に鉛を入れた家来達が、急いで駆け付けた時には、
王様は死んでおりました。

195 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 21:00:14
>>192-193
普通折れた足を何とかしようとか考えるもんだろうに・・・

198 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 21:24:58
>>192
なぜ祟りを取り除くのに鼠の背中に鉛を入れるんだ。
家来達の考えがわからなくてモヤモヤする。

 

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