アメリカン・ヒストリーX
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270 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/27(月) 02:53:51
- 映画のアメリカンヒストリーXて、俺的に後味悪い映画
堂々の一位なんだよね。ガイシュツだったらごめえんね。白人至上主義(白人こそ唯一のアメリカ人。違うのはアメリカから出てけみたいなの)の
極右集団の一員だったデレクは、ある日父親の形見の車を破壊している黒人二人を殺害。刑務所へ。
デレクはその行為により集団の英雄的存在となる。デレクの弟ダニーは
兄を崇拝し自分も集団に加入。学校でも黒人を馬鹿にして抗争寸前。三年後刑務所から出てきたデレク。英雄となったデレクを迎えようとする
ダニーや集団の仲間達。でもデレクはダニーを連れて集団を脱会。
「どうしちゃったんだよ兄ちゃん!」って感じのダニー。
デレクは刑務所での三年間について語りだす。続く。
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271 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/27(月) 03:08:54
- 刑務所でも自分の思想を曲げることなく白人とだけつるむデレク。
でも同じ洗濯係の仕事に就く黒人に「刑務所じゃ黒人のが上だ」と教えられる。
ある日自分がつるんでた白人グループが黒人とヤクの取引をしてるのを見て、
「白人のくせに黒人と取引するなんて腰抜けめ」と吐き捨て一人で行動するようになる。
数日後デレクは白人達に襲われる。抵抗するも結局は掘られてしまう。
ズタズタになったデレクだがそれでもグループには戻らなかった。
「どうして戻らない?白人は防波堤だ。それが崩れた。
今度は黒人に襲われる。そうしたら殺されるぞ」と洗濯係の黒人。
デレクは毎日周りからの殺意を感じおびえながらも、いつになっても襲われない。
腑に落ちないデレクだが、結局は無事出所する。
出所の日、洗濯係の黒人が自分を守っていてくれたことを知るのだった。
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272 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/27(月) 03:25:25
- 話を聞いて納得するダニー。これからは真面目に生きるとデレクに誓う。
デレクもこれからは家族のために生きるとダニーに約束する。
明日からが新しい人生の始まりだ。と二人で抱き合う。次の日、ダニーの学校。トイレで宿題のレポートを手に持ったダニーの
背後から近寄る黒人。その手には拳銃、ダニーは射殺されてしまう。ダニーが握っていたレポート
「怒りは誰も幸福にはしない。怒りに任せるには人生は短すぎる。
僕らは敵じゃない。友なんだ。」映画としてはすごくよかった。考えさせられる内容だし、
感動もした。でもラストがショッキングすぎて後味の悪さというか
切なさが強烈に残る作品でした。
ながながと失礼しました。
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277 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/27(月) 09:18:28
- アメリカンヒストリーX、観たのはもう何年も前だからちょっと記憶が曖昧だけど補足。
冒頭でデレクの家を襲撃し、逃げ遅れた一人に、デレクが「歩道の縁石を噛め」と命令。
言われた通りにした(せざるを得なかった)襲撃犯の後頭部から蹴りを入れるデレク。
そもそも事の発端は(襲撃の)、元々対立していた白人(デレク達)vs黒人グループで
バスケの試合をし、勝った方が地元ヴェニスビーチのバスケのコートを独占、って賭けをして、
そのゲームにデレク達が勝ったからだった希ガス。ダニーの宿題のレポートっていうのは、校長に言われてリライトしたもの。
最初はヒトラーの『我が闘争』についてのレポートを書いて提出したんだけど
(デレク達のグループは、ヒトラーを崇拝してた)確か兄弟についてのレポートに
書き直してこいって言われるんだよね。
兄に説得され改心し、書き直して提出する直前に、ダニーはトイレで殺害される。そもそも、黒人に殺されたデレクとダニーの父親(消防士)が、
白人至上主義的な思想を持ってた。
黒人に父親を殺害されたのを契機に、そちらに思想が傾倒していったデレクは、
結局殺人の罪で刑務所に入ることになってしまう。
兄デレクに影響されて、兄の服役中も白人至上主義を支持し続けた弟のダニー。
二人とも改心したけど、弟は、以前から対立していた黒人に射殺され、
兄は間接的にではあるが自分のせいで弟を失い、以前の仲間を敵に回すことに。
確か白人グループをまとめてるおっさんがくせ者で、カリスマ性のあるデレクを
利用して、グループに所属してる若い奴らを煽ってたんだよなぁ。誰しも大なり小なり過ちは犯すもんだと思うけど、そこに救いがない、深い映画だった。
先に書かれているように良い作品、でも自分は後味悪いとは思わなかった。
ただ、いろいろ考えさせられたよ。