ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その30 » ねこぢる食堂(ねこぢる)

630 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/05(金) 06:18:12
押入を整理してたら漫画が詰まった段ボールが出てきた。
つーことで、後味悪いっていったら全部そういう種類の漫画なんだけど、ねこぢる。
ねこぢる著ねこぢる食堂より「にわとり」

にゃーこ、にゃっ太の姉弟が鶏一家の家の前を通る。

にゃーこ「にわとりだ」
にゃっ太「にゃ」

卵を温めつつ編み物をしていた母鶏に襲いかかり、卵を食べるにゃーこ姉弟。

鶏一家の長男ピー太郎は畑仕事に出ている父親に呼びに走る。
父鶏「コラーッ! この性悪ねこがー!!

父鶏「あーっ 大事な卵を!! ゆるさん……」
にゃーこ「にゃははは にゃんだこいつ、にわとりのくせに」

父鶏「いくぞー、オラーッ オラオラオラオラ――」
にゃーこ姉弟は空手三段の父鶏にコテンパンにされてしまう。

父鶏「おまえらオレ達ニワトリをなんだと思ってやがるんだ?
  単なる食い物だとでも思ってんじゃないか?
  どーして仲良くできない? 同じ地球の仲間じゃないかっ!」

無言のにゃーこ、にゃっ太に母鶏が優しく声をかける。

母鶏「もういいわ、あなた。卵はまだあるし、また産めるから。
  きっとお腹が空いてるのね、上がっておやつを食べなさい」


631 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/05(金) 06:37:45
にゃーこらは鶏親子とおやつを食べ、一緒に縄跳びで遊ぶ。
上手く跳べないにゃーこだが、鶏親子はそんなにゃーこを慰める。
それを見て母鶏は胸をなで下ろす。
母鶏「うんうん、ねこの子だってみんないい子……。話せばちゃんと解るんだわ」

そこへにゃーこらの父親が通りすがり、母鶏に襲いかかる。
父鶏が激昂し挑みかかるも、軽くいなされてしまう。

にゃーこ「あー! だめだよおとーちゃん、そのにわとりさんはねぇ」
父親「……?」

にゃーこ『ああそーか、忘れてた。鶏肉……、鶏肉にゃんだこれは……』

にゃーこ父子は鶏肉と卵をおみやげに家路についた。
今夜の夕食は親子丼だ。幸せそうな一家団欒。
そのにゃーこ一家を庭からピー太郎が覗いていた。

にゃーこ「あれ? ぴーたろうくんついてきたの?」
母親「あらお友達? ご飯たべてきなさい」

にゃーこ「おいしいでしょ」
ピー太郎「うんうん、すごくおいしいねぇこれ。
  あっそれよりおとーちゃんとおかーちゃんは?」

ピー太郎「……」

ピー太郎「はっ!!」

何かに気づいたピー太郎は悲鳴をあげ駆けだした。
ピー太郎「うわーん」

にゃーこ「あれっ? おやこどんきらい?」

 

ねこぢる食堂 (白泉社文庫)
ねこぢる食堂 (白泉社文庫)


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