ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 生活維持省(星新一)

531 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/24(土) 02:58:48
近未来の世界は戦争もなく、環境問題もエネルギー問題も解決、事故や騒音とも無関係。
まさに理想の世界だった。
川は澄み、森は豊かで、子供達は魚を釣ったり兎を追ったり、木イチゴをつんだりして遊び、
人々はみな庭付き一戸建ての家に住んでいる。
自然は豊富なのに、科学は発展していて、便利なくらしをしている。

532 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/24(土) 02:59:54
主人公の仕事は、そんな世界を守ること。未来のコンピュータの厳正な抽選の結果をもとに、
選ばれた人間を光線銃で撃ち殺して回るのだった。
世界各地で主人公のような仕事をする人たちがいて、人口が増えすぎないよう抑制し、
結果としていまの平和な世界がある。だから、誰もがこの死を納得し、
受け入れているのだった。

今日も同僚と二人、主人公は仕事をする。おだやかな景色を眺めながら、
まずは年端のいかない少女を撃ち殺し、さて次のターゲットはと用紙をめくると
そこには自分の名前があった。
「キミは一番後回しにしてもいいんだぜ」という同僚に、
「いや、すまないが今日は一人で回ってくれないか」と断る主人公。
そして、このあたたかい素晴らしい世界に感謝しながら死んでいくのだった・・・


533 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/24(土) 03:09:02
星新一の短編「白い服の男」から

色んな映画や漫画や小説でも言われてるけど、結局人間がいなくなれば万事解決
なのかと後味わるい・・・

 

ボッコちゃん (新潮文庫)
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