ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その34 » 狂恋

488 名前:460 投稿日:2005/10/07(金) 19:02:10
タイトルは忘れたけど、外国のモノクロ映画。
貧しいながらも苦労して、ピアニストとして成功を収めつつあった青年が、
ある日乗ったタクシーで、不幸にも事故に。両手がつぶれ、切断という悲劇に会う。
だが彼を担当したのは、天才的な外科医だった。
同じ頃死んだ労働者の両手を、すばらしい技術で移植。手術はみごと成功する。
青年には、苦労をともにしてきた姉がいた。心配する姉に外科医は
この後のリハビリには、精神的なケアが一番大事とアドバイス。
姉と外科医は、徐々にひかれ合っていく。
だが青年は絶望のどん底に。移植された手は少しずつ動くようになったものの、
元の繊細な美しい指とは比べものにならない、太く醜いものだった。
また、奇跡のようなピアノの演奏もよみがえりはしなかった。
最初は、必死で努力を続ける青年。だが才能のない少年にまで「ヘタだね」と言われ切れた瞬間、
彼は少年を殴り殺していた。何と腕の持ち主は、殺人犯だったのだ!!
そんな事は、科学的に何の影響もないと力説する外科医。今は君の手だと。
だが青年は、次第に殺人犯の腕に影響を受け始め、粗暴になっていく。
追いつめられていく青年。ついに青年の怒りは、こんな手を移植した外科医に向いてしまう。
ある夜、姉を招き、コンサートを開くという青年。
ドアの向こうから、かつてと同じ美しい演奏が聞こえてくる。だがそれはレコードだった。
夜の道をひた走り、外科医を殺しに行く青年。気づいて駆けつけた姉の前で、
青年は外科医を刺し、部屋に火をつける。叫ぶ姉。業火の中で、何もかもが燃えていった。

ちなみに姉の命は助かるけど、
外科医の、才能はもちろん誠実な人柄、やさしいケアや励ましは台無しの
非科学的な展開にびっくり。こんなスゴい功績が描かれながら、
誰も幸せにならない。後味悪い。


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