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990 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/28(金) 20:56:00
遅くなったけど、『レイクサイド・マーダーケース』(邦画DVD、原作:東野圭吾)

私立中学受験のための特別勉強合宿のため、湖畔の別荘に集まった3組の夫婦。
一人娘を持つ主人公(役所公司)も妻(薬師丸ひろ子)と娘とともに参加するが、
実はすでに妻との仲は冷え切っており別居状態。
受験にマイナスになるため離婚はできないが、
主人公には仕事で知り合った若い女カメラマンの愛人がいる。

別荘では、講師(豊川悦司)のもとで子供たちの勉強や面接指導などが行われていた。
ところがそこへ、仕事にかこつけて愛人の女性がやってくる。
当然、場は微妙な空気になるが、にもかかわらず
スケベ心を出した主人公は、夜中に愛人と密会しようとする。
夜、約束の時間になっても愛人は現れない。
別荘に引き返した主人公が見たものは、青ざめた表情で集まっている妻と他の家族、
そして頭を割られて床に横たわる愛人の死体。

驚く主人公に、妻は静かに事情を語り始める。
「口論になり、カッとなって私が殺してしまった」と。
どうしていいかわからず困惑する主人公。
他の家族たちは、この事件が子供の受験に影響するのではと、
団結して死体を処分し、全てをなかったことにしようと言う。
けっきょく他の2人の夫にうながされ主人公は愛人の遺体を湖に沈めに行く。
身元が割れないよう、指紋を焼き、歯を全て引き抜き、顔を殴り潰して……


992 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/28(金) 20:56:55
事が済んで、翌朝。
主人公は愛人の遺品から、講師のトヨエツが
入試問題漏洩の裏取引をしている証拠写真を見つける。
実は彼女は単に主人公に会いに来ただけではなく、その事件を追求しようとしていたのだ。
(このへんかなり強引)

他の家族の前で、講師が真犯人でないかと問い詰める主人公。
そうでなければ、他の家族が犯罪隠蔽にここまで協力的であることの説明がつかないと。

だが、彼らは思わぬ真実を語り始める。講師は確かに愛人に脅されていたが、
呼び出されて行ってみると彼女はすでに殺されていた。そして、そのそばには子供の足跡が……。
犯人が3人の子供のうち誰かはわからない。親たちは共謀して全てを隠すことにしたのだ。
自分の娘が真犯人かもしれないと思うと、
けっきょく主人公は何も言えず、事件の解明をあきらめる、という展開で終わり。

――けっきょくどの子が犯人だったのか全く明かされないし、
(動機から言えば両親の不仲を心配していた主人公の娘がいちばん怪しいが、
作中では一貫して明るく素直な良い子で、この子が犯人だったらそれはそれで後味悪い)
愛人は大して悪いことしてないのに殺され損で、誰も裁かれない。
主人公と妻は事件を通じて多少関係が改善されたようで、
最後に「未来は僕たちが作っていかなくちゃならない」とか何とか言ってる。

原作ではもうちょっと筋道だった推理があるのにそのへんはカットされ、
やたら個性の強い俳優たちの演技ばかり見せられた上に、
トドメこの映画のラストは、何を考えているのか唐突に、
「ぐちゃぐちゃに潰された愛人の顔が白骨化していく様子のアップ」で終わる。

なんつーか、ありとあらゆる後味悪い要素を詰め込んだような作品でした。

 

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レイクサイド (文春文庫)
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(文春文庫)(原作)


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