通りすがりのレイディ(新井素子)

877 名前:本当にあった怖い名無し 1/2  投稿日:2005/11/18(金) 00:18:54
『通りすがりのレイディ』新井素子
【あらすじ】
時は未来、所は宇宙。
人類は増えすぎた人口を(以下略)
火星のドーム都市に住む美少女探偵(但し見習い中)の森村あゆみは、ひょんなことで
知り合った謎の美女・木谷真樹子と大きな陰謀に巻き込まれる…!
その陰謀とは…
シンクタンクNO.41と呼ばれる私設研究所で老化を抑制する薬品の研究・製造が行われていた。
その物質は、恐ろしいことに、人間の幼児の脳下垂体から抽出したものだった。
試験管ベビー(このシリーズの次作で人工子宮うんぬんという話がでてくるので、多分そういうこと)で
生まれた子供たちを家畜を飼うようになんの教育も施さずに5歳まで育て、脳下垂体を切り取り殺していた。
てめぇら人間じゃねぇ!
マルスに代わっておしおきよ!!
……なんかちょっと違うよーな気もするけどまあいいや。
本編そのものは決して後味悪い終わり方じゃないんですけど。悪人連中は逮捕されるし。
ただ、シンクタンクNO.41にいた子供たちはちゃんと保護されたんだろうか、保護された
時点で1歳未満の赤ん坊なら適切なケアを受ければ多分大丈夫だろうけど、
愛情も教育もまったく与えられないまま殺される寸前の5歳まで育っちゃった子たちは
社会復帰できるんだろうかオオカミ少女の例もあるし、
そもそもあゆみが見たビデオに写ってた子たちは
とっくに殺されてるんだろうな…などと考え始めると後味悪い。

 

通りすがりのレイディ (集英社文庫 コバルトシリーズ 75-D)
通りすがりのレイディ
(集英社文庫 コバルトシリーズ)