復讐の人面疽(呪みちる)
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474 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/11/30(水) 23:15:47
- こびと絡みの後味悪いマンガの紹介でもするか。
こびとっても、見た目は妖精みたいなヤツ。
細かいとこウロだけど、とにかく気味悪かった。タイトルとかはワスレタ。いじめられっ子の小学生の少女が、ある日、妖精のような女の子を拾う。
身長は10センチくらい、金髪美少女で、かげろうのような透明な羽がある。
家が貧しいのでケームとか買ってもらえず、友だちもいない少女は、
その妖精に夢中になる。話を聞いてくれるし、受け答えもしてくれるし、
一緒に本を読んだりもできる。楽しい日がつづく。
ある日、ゴミ捨て場でおもちゃの家を見つけ、妖精の家にちょうど良いと
喜んで拾おうとしていた少女は、いじめっ子集団に見つかる。
ビンボー人、ゴミあさり、汚ネーとののしられ、殴る蹴るを受ける少女。
キズだらけになった少女を妖精は慰め、傷口をやさしく嘗めてくれる。
その頃、黒いタキシードにシルクハット、目が大きく童顔の怪しい男が、
「この辺で妖精を拾いませんでしたか?」と聞いて回っていた。
少女も訊ねられるが、あわてたため怪しまれてしまう。
見た目にゴマかされてはいけない、妖精は邪悪なものだという。
たった一人の友だちと、絶対別れたくない少女。
その少女の足に、軽いデキモノができはじめていた。
デキモノは短期間で広がり、何をしても治らない。
とうとう全身がボコボコになってしまう。
いつか妖精が傷口をなめてくれたのが原因だった。少女は妖精の毒性に気づく。
また妖精は、少女の知らない所でこっそりタバコを吸ったり、
いじめっ子たちを半殺しの目に合わせたりしていた。
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475 名前:474続き 投稿日:2005/11/30(水) 23:17:54
- 実はその妖精は、奇怪なタキシードの男が作りだした合成人間だった。
自分を天才と信じる男は、誰にも才能を認められずヒネていた。
そんな彼が、性格は最悪だが理想的な姿の美女に会い、
美女と自分の遺伝子を掛け合わせて、理想の女の子を作ろうとした。
男は美女の髪の毛か何かを盗み、自分の精子と掛け合わせる。
そして生まれたのが、あの妖精だったのだ。
だが生まれつき変態だった男は、妖精をさんざん弄んだり虐めたりした。
それで妖精は、耐えられなくなって逃げ出したのだった。
妖精の生い立ちはともかく、彼女が毒をまき散らすと知った少女は、
涙ながらに妖精を殺す決心をした。いつものように一緒に本を読もうともちかけ、
分厚い童話の本に妖精が乗ったところで、勢いよくページを閉じてつぶしてしまう…。
その夜。男は、もう顔まで包帯だらけの少女の訪問を受ける。
男に妖精を可愛がる気が全くないと聞くと、少女の態度が変わった。
少女の顔の包帯がふくらみ、隙間からボコボコとデキモノがはみ出しはじめた。
デキモノは更にふくらむと、包帯を破って八方に飛び散る。その全てに妖精の顔が…。
顔だけではない。少女の全身が分解し、無数のデキモノのカタマリにくずれ、
その一つ一つがあの妖精とそっくりになった。
これが妖精の毒の正体だったのだ。
妖精は集団で男を襲うと、猿ぐつわをかませ縛り上げ、
これから何倍も苦しみを返してやると誓う。それが「私たち」の望みだと。
その中で一人、泣いている妖精がいた。
その妖精は少女の名を呼ぶと、「そうよね、○○子……」とつぶやいた。
床には、男にたかる大勢の妖精。今しもリンチが始まろうとしていた。どの瞬間に、少女が完全に取って代わられていたのか…
妖精も男もそれぞれ凶悪なんだけど、一応みなもの悲しいというか、
何かさっぱりしないというか。気分がモヤモヤしたままで、
読後感、後味悪し。
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476 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/11/30(水) 23:37:29
- 妖精を育てるのに「ゲーム」なるものが必要なのかと一瞬おもた。
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479 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/01(木) 00:20:21
- >また妖精は、少女の知らない所でこっそりタバコを吸ったり、
>いじめっ子たちを半殺しの目に合わせたりしていた。
なんかこの差がすごいなw
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480 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/01(木) 01:05:47
- 妖精サイズのタバコがあるのか デカイタバコを無理して吸ってるのか
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481 名前:474 投稿日:2005/12/01(木) 01:13:50
- >>480
後者だった。でかい吸い口にぴったり顔押しつけて吸い込んで、
うまそうに吐き出してた。
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532 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/02(金) 08:42:20
- >>474-475
それ知ってる、うちに漫画あります。確か 呪みちる って人の作品。
押入れの中だからタイトルとかわからないけど…。
あの人の絵って不気味で好きだ。