雄呂血

37 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/11(日) 21:46:36
相当うろ覚えだが半年ほど前に衛星放送で見た無声映画。題名は知らん。
時は多分江戸時代。主人公は曲がったことが許せない生真面目な侍。
ある時上司の不正を知った侍は勢いでその上司を殴りつけてしまう。
そのことから上司の不正を知らない周りの人から乱暴者と見られるようになり、
想いを寄せていた女性にもつれなくされてしまう。
そこに居づらくなった侍は各地を放浪するが、行く先々でその潔癖さから失敗してしまう。
自分は正しいことをしているだけなのに、と悩む侍。
そして流れ着いた先で地元で評判の商人に用心棒として雇われることになる。
しかしある晩侍は商人の裏の一面を知った。
商人は宿を探している旅の女を泊めてやっては手篭めにする悪人だった。
またもや正義感に火をつけかけた侍だが今までそうやって失敗してきたことから、
良心の呵責を感じながらも、見過ごすことにする。
商人のもとで長い間過ごし侍の正義感も冷え切った頃、一組の夫婦が宿を求めてくる。
その夫婦とは昔の同僚と、想いを寄せていた女性だった。
夜、夫が寝込んでいるのをいいことに妻に襲い掛かる商人。
侍はいつものように無視を決め込もうとするが、女の助けを求める声に昔の正義感を取り戻す。
昔の同僚夫婦を商人の家から逃がし今までの鬱憤を晴らすかのような大立ち回りを演じる侍。
翌日、侍は手に縄をかけられ連行されていった。評判の人を斬ったことで罵声を浴びせられる侍。
途中、侍が振り返ると、そこには侍に向かって手を合わせて感謝する夫婦の姿があった。

ナレーション「世の中にはかくのごとく、一見善人に見えるものが悪で、
    悪人に見えるものが善であることのなんと多いことか」 終


39 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/11(日) 22:06:02
最後のナレーションがいいね

48 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/12(月) 00:02:31
>>37
多分板東妻三郎が出てた「オロチ」って作品では?

53 名前:37 投稿日:2005/12/12(月) 01:22:33
>>48
ググって見たけどそれっぽいね。タイトル漢字で書くと「雄呂血」か。
この映画を見たのは金縛りに会った後で怖くて眠れなかったからなんだよな。
もう1回見てみたいが相当古いからレンタルとかはなさそうだから困る。

350 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/18(日) 06:00:36
>>37まで読んだ者だが、これは無声映画にナレーションがついていることが後味悪いんじゃないの??
直後のレスでは突っ込まれていないので、一応書いてみる

351 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/18(日) 06:36:31
>>350
弁士

 

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