かまくら

877 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/26(月) 20:24:18
不可解~よりコピペ
123 :本当にあった怖い名無し :2005/12/24(土) 00:48:44 ID:E9BUbG2C0
ちなんだ話し。
正月休みに実家に帰ってる途中 スリップして事故った友達の話。
山の中で深夜、車も通らないし当時携帯も無いから最悪。
トボトボと山道を歩いていると一台の車が道路のわきに止まっているのを発見、
助かったと思い駆け寄ると車の後ろでは老夫婦がかまくらの中で餅を焼きながらお酒を飲んでいた。
こんな所でこんな時間に何で??と思ったが取りあえず声をかけて事故った事を話したら
優しい二人は大きなかまくらに入れてくれて暖を取らせてくれた。

二人に何でこんな事しているのか聞いても上手くはぐらかされてしまい聞けなかったが
おじさんが車を貸してくれると言ってくれた、でもここからだと
一番近いスタンドへ行って帰って来るだけでも何時間かかるか分からないし
こんな山の中に置いて行けないと言うと、
「実はすぐ近くに家があるから私達は大丈夫よ、わざわざ車を出したのは
 このしちりんやスコップを運ぶためだから。
 それにそんなに長い時間のドライブにつき合ったら腰が痛くなるわ」
「わしの車のダッシュボードの中に免許書があるからそこの住所に車を帰してくれればいいよ」
と言われ二人ともそこに残ると言った。
申し訳ないと思ったがありがたい話しなので俺は身元が分る大学の学生書を渡して車を借りた。


878 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/26(月) 20:25:16
124 :本当にあった怖い名無し :2005/12/24(土) 00:51:37 ID:E9BUbG2C0
ごめん説明下手だから友達の話そのまま書くから人称「俺」形式で書きます。

車を走らせて一時間もしない内に俺はまた事故りそうになってしまった…
鹿が飛び出して来た、急ブレーキを踏んだから後ろで物がバタバタと落ちる音がした。
車を降りて傷とか無いか確認し、ついでに落とした物を拾っていると
おじさんのジャケットが出て来たのでそれも借り、俺はまた車を走らせた。
おじさんのジャケットなのに無意識に自分のタバコを探していると茶色い封筒が出て着て
俺はまた事故りそうになる。遺書と書いてあったんだよ。
車を止めて中を確認した、もしかしたら何かの間違いかもしれないと思ったんだが
中には保険金で息子夫婦を助けたいと書いてあり最後には老夫婦の名前らしきサインがあった。
俺はダッシュボードの中のおじさんの免許書で名前を確認したが、どうやら本物の遺書のようだ、
それに家が近い何て言っていたが全くの嘘で県外の人だったのだ。

慌てて引き返した、色んな事を考えたけど何も良い案も言葉も見つからなかったが
とにかくまた事故るんじゃないかと思う程急いだ。
現場に戻るとかまくらは只の丸い雪の固まりになっていて靴が揃えて置いてあった、
内側から雪で入り口を閉じたんだろうが、とにかくかまくらを掘り崩した。
眠っていた夫婦を叩き起こし、ポカーンとしている夫婦の前で「えっと…あの…、…」と
どもっている俺を見て状況を察したのか、おじさんは「道…分らなかったんだね」とだけ言い
夫婦は俺をスタンドまで送ってくれた、その間誰も何もしゃべらなかった。

スタンドに着いて車を下り、「わざわざ有り難うございます、いろいろすみませんでした」
と謝ってしまった俺に「いや、こちらこそすまなかったね…また…今度にするよ」と言って
去っていった。やっぱり何も言葉が出てこなかった