ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その40 » 汚い長屋の子

544 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/01/29(日) 22:47:03
子供の頃、近所に3軒分ほど並んだ汚い長屋みたいな家があって、
中は6畳間が一つ、土間のままの台所トイレは外についてる共同の汲み取り式のが一つだけ・・みたいな、
入ってる人たちもそれなりな、と言ったら悪いけど、あんまりまともっぽい人はいなくて、
子供達もそこには近づかないように親から言い含められるような場所だった。

そこにある一家が引っ越してきて、そこのうちの子(Aとする)が偶然同学年で
同じ小学校に転校してきたので、うちや周りの親たちは、眉を顰めたと思うけど
Aと付き合うととても楽しくて、直ぐに周りの子達とも打ち解けて一緒に遊ぶようになったよ

でも、やっぱり変なんだよね・・そこんちって、昼間から父親がゴロゴロしていたり、
急に何日も居なかったり、しかもその父親が家に居る時はAもビクビクしていたし、
理由もなく耳が千切れそうなほどの怪我をしていて、赤チンとちり紙で押さえてあったり・・
それにAと遊ぶようになってから、なんだか机の中や貯金箱のお小遣いが、よく失くなったりするのと
一緒に遊んでいて、最初は「へーー!」と新鮮だったけど、なんだかやっぱりAの行動は反社会的、
というか年下の子の玩具を取り上げて返さないとか、学校の備品を壊して平気だったり、
ついていけない部分が多くなって、自然にみんな離れていってしまった。
結局Aの家は暫らくすると居なくなったので、私たちも自然にAのことも忘れていたけど
成人してから小学校のクラス会を開く事になって初めてAの当時の話が判ってきた。

Aが被虐待児だった事、当時父親が覚せい剤で捕まって、あの長屋から一家で追い出された事、
A自身その後ヤクザになって、最後は闘争で大怪我をして廃人同様になってるらしいが、
組からそれなりのお金が出て、両親は小躍りして大喜びだったけど、
Aはそのままどっかの施設に放り込まれたままだとか・・
やっと24,5歳の時だったので、なんか、ドラマみたいな不幸な生い立ちの子が、
最後は報われて幸せになるってのは絵空事なんだなーっとAの話を聞いて鬱になったな


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...