ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その41 » 影忍(野田たみ樹)

82 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/05(日) 01:00:16
野田たみ樹のデビュー漫画「影忍」て後味悪かったよ。
忍者の重太は、残酷で人情の通わない忍者世界に嫌気がさし、抜け忍者となる。
抜ける時、自らを犠牲にして見逃してくれたのは、小さい時から
一緒に修行してきた親友。重太は心に傷を負いつつ、逃亡の旅へ。
ある時、追っ手から逃れながら隠れた古い堂で、重太は阿九という少年と知り合う。
阿九も、追われる身だった。武器は長槍。小さい時から恵まれない人生を強いられ、
生きるためにスリにかっぱらい、殺しに強盗、何でもしてきて、
今では幼いながら賞金首だという。重太はあきれつつ、旅路をともにする事になる。
助けたり助け合ったりしながら、あての無い二人の旅は続く。
時にはどっちかの追っ手が襲ってくるが、協力してかわしたりする。
だがある日、今までとはケタ違いの忍者の一団がやってくる。
足をいためていた阿九は次第にピンチとなり、追いつめられる。
その時、重太は今まで絶対しなかった事をする。
自分だけなら逃げられたのに、引き返し、ためらう事なく阿九を背中でかばった。
気が付くと、重太の心臓を槍が貫いていた。それは阿九の槍だった。
すっくと立ち上がる阿九。その周りに集まり、ひかえる忍者たち…。
「おらは、11代目影忍がしら 影の阿九……」
阿九は手強い重太を倒すため、自ら賞金首となった。
似た境遇が相手を油断させ、いつかスキを見せるのを待っていたのだ。
刺された重太はもう何もしなかった。ただ、悲しい目で懐から爆薬を出した。
「俺は…そんな事、思いもしないで…」導線に火をつける重太。
「ただずっと、お前と一緒に旅をしたい…なんて…」
爆薬は、正確に重太の頭部だけを吹き飛ばした。佇み、涙を流す阿九。
「お互い、悲しい世界に生まれつきましただヤ…重…太…」
その声が、忍者たちに聞こえたかどうかは判らない。
その後、時代が動くにつれ、闇の世界の住人である影忍たちも次第に忘れられ、
歴史の中にその姿を消して行ったのであった。

少年マガジンの新人賞受賞作で、なかなか読ませる人だったんだけど
後で改名してラブコメとか描いてた。
今どうしてるのかな。


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