ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その41 » 不思議な少年/第9話「リチャード・ウィルソン卿とグラハム・ベッカー」(山下和美)

679 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 00:40:42
山下和美の「不思議な少年」から。

南極大陸に冒険に出かけた船が故障して、乗組員はほぼ凍死して
生き残ったのは船長と密航者のみ。
貴族出の船長は密航者を忌み嫌うが、密航者は傷ついた船長の手当てをする。
そして回復した船長と密航者は助かるために
ボートを改良したソリで海沿いを彷徨うことに。
実は片足になった船長を気遣う密航者の顔に船長は見覚えがあった。
子どものとき近所にいた嫌われ者の浮浪者の親子にそっくりなのだ。
どうせ嫌われ者だし、自分も嫌っているからと船長は石を投げて
浮浪者の父の方を殺していたのだ。しかも子どもは生きていれば密航者くらいの年ごろ。
罪の意識に苛まれる一方、軽蔑するべき密航者に優しくされ戸惑う船長。
それから半年間、二人は南極を旅するがある時ボートが嵐で沈みそうになる。
そこで船長が「もし最後までとっておくとしたら何を残す」と密航者に尋ねる。
船長はこの時密航者の首にかかっている十字架がお前の父の形見だろうと
揺さぶりをかけるが、密航者の父は生きているという。
しかも、密航者の答えは「強いて言えば、船長だべか」。
生き残るためには密航者を捨てる気でいた船長は悔い改め、難を乗り切る。
そしてある時、イギリスの船が二人の目の前を通り過ぎる。
「助かった」と喜び勇んで手を振る船長を背後から密航者は銃で撃ちぬく。
やはり密航者はあの時の子どもで、幸せの絶頂の船長を殺すほど
激しく船長を憎んでいたのだった。

読み終わって激しく「そりゃねぇよ……」って思った。

 

不思議な少年(3) (モーニングKC (998))
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