ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その41 » 不思議な少年/第11話「由利香」(山下和美)

689 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 01:58:23
いくつか立ち読みしただけだけど、『不思議な少年』って後味悪い話ばかりじゃねぇ?
憶えてるのだと……

バスジャックをする能面のような無表情の中年女。
彼女は手向かったり、言うことを聞かない乗客を顔色ひとつ変えずに殺していく。
その乗客の中に、主人公である「不思議な少年」がいる。
能面女は彼を見て昔を思い出す。
内気で花が好きだった美少女。その心根はすごく優しい。
ときおり見かける「不思議な少年」が気になるが、声をかけられない。
そして時が経ち、少女は社会の汚さを知り、いつしか心を失っていき、ついに……。
で、最後に警察に銃殺されて終わり。

うろ覚えなんで内容もはしょってるし、もしかして間違ってるかもしれないけど、
少女時代のかわいらしさや前向きさ、明るさなんかが全部なくなっていて、
もの凄い冷血で嫌な女になっていたのがなんとも。
これをあの『天才 柳沢教授の生活』と同じ人が描いてるとは……。


690 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 02:18:53
しかも、ただ描いてるだけじゃない
ライフワークだそうですよ

700 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 08:00:29
>689
バスジャックの話<微妙に違う。

タイトルは「由利香」
由利香は田舎に暮らす心優しい少女。少し夢見がちだが自然を愛し、家族仲睦まじく暮らしている。
そんな時に”不思議な少年”が転校してくる。少年は外の世界からここに探し物を求めてきたのだと言う。
不思議な少年の不可解な言葉に、それでも由利香は昼食のパンを分けたりなどして優しく接する。
同時にバスをジャックした女の話が進行する。
勤めていたスーパーから金を盗み、追ってきた警官から銃を取り上げ射殺。
その後バスに乗り込み、乗客を人質としていた。
血生臭い車内、その人質の中に少年もいたのだった。
犯人を挑発する少年。無表情に少年を撃ち殺す犯人。少年が床に倒れる間際、また由利香の世界の話になる。
白昼夢のように現れる血生臭い幻覚に悩まされ、自分が何者なのか分からなくなってゆく由利香。
本当の自分はここに居ない誰かなのではないかと思い悩む。
そんな由利香に少年は「君はここにいるほうが幸せだ、君こそが本当に君自身なんだ」と慰める。
少年の言葉に感動した由利香は泣きながら「生きているってなんて素敵な事なんだろう」と、満面の笑顔を見せる。
次の瞬間、少年の腕の中から由利香が消えた。
現実では、犯人が丁度射殺されたところだった。
犯人の名前は合田 由利香。心優しい少女由利香は、犯人のいくつもある人間性の中の一人で、彼女の本当の姿だった。
少年が誰にも気付かれることなくバスから遠ざかってゆく中、野次馬の一人がこう言う。
「生まれ付いてのモンスターっているんだよ」と。


737 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 14:55:26
>700
あれ?私の印象もチョト違ってる

何人もの人を殺してるそのバスジャック犯は
心の中の世界(その犯人自身も自覚していない世界)では
純真無垢な少女として存在していて、その世界は
主人公の「不思議な少年」しか知らない。

ラスト近く、通りすがりの人がその犯人の事を
「生まれ付いてのモンスターっているんだよ」
って言うけど、そうではない、本当は純真な少女だったことを
「不思議な少年」だけが知っている、ってストーリーだと
解釈してた。

そこで社会批判とか、非情な殺人犯の擁護とかを
作者がしない(描かない)から、掲載時、その雑誌のスレで
いろんな意見がでてた。

読んだ人に強烈な印象を残しつつ
それぞれ違った印象を与えてるのは、なんかスゴイ。

 

不思議な少年(4) (モーニングKC (1471))
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